Tax Return (タックスリターン)

簡単に言うと・・・ IRD番号をお持ちの方は、ニュージーランド出国前に税金の過不足を精算しなければなりません。
出国前にお近くの税務署(IRDオフィス)にて手続きをします。
Tax Return (タックスリターン)の概要

Tax Return (タックスリターン)とは日本でいう年末調整です
現地でIRD登録(税務登録)された方はニュージーランド出国前にIRD登録を抹消し、その年の納税額を確定申告して、納税額の過不足を清算する必要があります。

Tax Return (タックスリターン)について

それを踏まえつつ、ニュージーランドの所得税率はスライド方式です。
具体的には0~14000ドルまでは10.5%、14001~48000ドルまでは17.5%といった税率になっています(2017年度)。

それを受けて事業者(勤め先の社長、会計課など)は通常、12~15%程度でざっくりと源泉徴収しています。

Tax Return (タックスリターン)はこれを正確に計算し直し、納税額を確定・清算する手続きです。

以上より税込み所得が15000ドル程度/年までであれば還付となる可能性が高いのですが、実際に幾ら戻るのかは各事業者の源泉徴収の割合次第ですので、一般的な目安はありません。

また上記の理由より、Tax Return (タックスリターン)で納税額の全てが戻るわけではありません
戻ってくるのはあくまで過払い分のみとなります。

返金額の参考例
Tax Return (タックスリターン)の返還額

例えば週5日のフルタイムで3ヶ月働いた際の給料明細が以下だった場合、

  • 総支給額 : 時給15ドル@500時間 = 7500ドル
  • 源泉徴収額 : 975ドル
  • 総支払い額(手取り総額) : 6525ドル

源泉徴収で13% = 975ドルを先払いで納税しています。

この状態でTax Return (タックスリターン)申請をしますと正確な税額は【7500ドル@10.5% = 787.5ドル】ですので、既納の975ドルとの差額である187.5ドルが還付されます。

同様に同じ仕事で以下の給料明細だった場合、

  • 総支給額 : 時給15ドル@500時間 = 7500ドル
  • 源泉徴収額 : 800ドル
  • 総支払い額(手取り総額) : 6700ドル

既納額は800ドルですので、還付額は12.5ドルとなります。

具体的な手続き方法

Tax Return (タックスリターン)は「IR3」という書類の提出で完了します。
また日本に帰国する場合はニュージーランド出国の旨を告げて、「IRD番号の失効手続き」を依頼します。

申請先オフィス

オークランドですと、Takapuna のオフィスが一番近いオフィスです。

ちなみにお近くのIRDオフィスの住所は通常の検索では中々に出てきませんので、google mapで「ird + 地域名」で調べます。

必要書類

通常の申請であれば、必要書類は以下になります。

  • パスポート
  • ニュージーランドを出国する航空チケット
  • IRD番号
  • 振込先のニュージーランドの銀行口座

IRD「カード」は必要ありませんが申請書にIRD番号を記入する欄がありますので、IRD「番号」をご用意下さい。

還付金の受け取り

通常、4~6週程度で指定したニュージーランドの銀行口座に送金されます

日本帰国まで時間が無い場合
Tax Return (タックスリターン)の還付は日本でも受け取れます

受け付けですぐにニュージーランドを出国する旨を告げますと、「IR3申請書の住所を日本にし、銀行口座番号を空欄に変える」などの指示があります。それで後日、日本に銀行小切手が送られてきます。

ちなみに日本国内でニュージーランドの小切手を現金化する場合の手数料は振り出し側銀行側が35~45ドル程度、受け取り側が5~7000円程度になります。

またニュージーランドの締め日は毎年03月31日であり、それをまたいで収入があった場合は2通のIR3を記入する事になります。これに該当する可能性がある方は、IRDオフィスの担当者にご相談下さい。

その他の込み入ったケース

以上の全てのゴタゴタを一手に引き受けてくれる TAX Agent(会計事務所)が多数あります
利用料金は還付金の額にもよりますが、総額50ドル程度が多いかと思います。

お申し込みは数分のオンラインのみの会社も多く、込み入ったケースにも強く、また日本への海外送金を請け負ってくれる会社もあります。
特に時間の無い方にとっては日本での小切手の現金化や銀行口座閉鎖の面倒が無くなるのは魅力ですので、幾つかの会社にコンタクトを取ってみても良いかもしれません。

税務関係の通知書は日本にも届きます
Tax Return (タックスリターン)の通知は日本にも届きます

ニュージーランドで手続きをせずに日本に帰った場合、IRDから日本のご住所に「IR3の申請を怠った」という内容の違反金の請求書が届きます

状況にもよりますので何とも言えませんが、まずは国際電話での本人確認などを済ませてIRDのウェブサイトでID登録 ⇒ 「Secure mail」から既に日本に帰国している旨、もうニュージーランドには住んでいない旨、ニュージーランド国内での収入が無い旨を告げる事で、違反金の支払いが免除になるケースが多いようです。

その上で以下のデモを参考にしながらオンラインでIR3を提出し、最後に再び「Secure mail」からIRD番号の抹消手続きを依頼します。

ただし還付金額や状況によっては最初の「Secure mail」でIRD番号が失効して手続きが終わる事もありますし、逆に上記以外の手続きが必要になるケースもあります。

いずれにせよ日本に連絡が届いた場合、まずはIRDに連絡をして詳しい状況をご確認下さい。

弊社では個別アドバイスが出来ません

税務は全て個別ケースとなりますので、弊社ではお手伝いが出来ません。代理申請や税務アドバイスは資格を持った会計事務所にご依頼下さい。

出国前の手続き