留学エージェントのトレンドについて


現状として留学をするとなるとワカラナイ事ばかりです。ビザのコト、保険のコト、学校のコト、現地での生活のコト、出発準備に関するアレコレ、到着後のアレコレ、一つ一つを考え始めると本当にキリがないです。
そこで留学生は出発前に情報を集めるコトになるんですが、大抵は留学雑誌を買ったり、本を買ったり、インターネットで調べてみたり、それから留学エージェントと呼ばれる留学斡旋業者を利用します。

「留学エージェント?それってなに?」

と、そんなワケでココでは普段は余り聞かない業界、留学エージェントについてをジックリと説明してみます。長い文章になりますけれど、頑張って付いて来てくださいね(笑)

と。

と、そんなこんなで留学エージェント、日本で一般的に知られているビジネス・モデルとしては「○○留学事務所」なんていう看板を掲げて日本国内で集客を図るケースになるかと思います。つまり日本で見る留学エージェントの広告、殆どはこのタイプになるかなぁ、と。

で、留学生はその事務所に行って英語学校のパンフレットを貰ったり、説明会に参加したり、留学サポートを頼んでみたり、そんなカンジで留学準備を進めていきます。コレはつまり旅行代理店と海外旅行みたいな関係ですね。カナリ分かりやすい業態です。

しかし。

しかし会社経営というのは酷くお金が掛かるモノ、事務所の運営費や広告費、スタッフの人件費などが必要になります。ですから当然、その分を利用者から頂かなくてはなりません。ボランティアってワケにも行きませんしね(笑)
しかし通常のビジネスと違って留学生の絶対数が少ないので、結果として利用者一人当たりから頂く料金の単価を高く設定せざるを得ません。留学生一人当たりから5万円、10万円を落として貰っても経営は負いつかないのです、中々に微妙な話しではありますが、それが一般的な留学エージェントの実態です・・・。

そこで。

そこで次世代のモデルとして「海外滞在型留学エージェント」なんていうのが出来始めました。基本ラインとしては人件費・経費が掛かり過ぎる日本を離れ、直接海外に事務所を持つという流れです。それで日本の雑誌に「海外到着時には是非当店へ!」クイーンストリートのような広告を載せて集客を図り、利用者は電話や手紙、FAXを利用して会員登録をし、サポート料金・利用料金を支払うコトになります。そしてサービスとして、現地から英語学校のパンフレットなどを送ってもらう流れになるワケですね。
また更にこのタイプのエージェントは現地で日本語の雑誌やコミュニティを作成、留学生が集まりやすい環境を提供します。で、そこで再び英語学校の斡旋やカウンセリングをしていきます。
実際にこれは効を奏し、90年代はこのタイプの留学エージェントが主流でした

で、次に出来たのがインター・ネットを利用したWEB系エージェントです。これはインターネットの普及に後押しされるカタチで2000年代から増え始めたビジネス・モデル、上記2つのモデルと違って事務所の運営費やスタッフの人件費、広告費の大幅な圧縮が可能という利点がありました。ですから結果として利用者に対して非常に有利なサービスを提供出来るコトになったんです。とりあえず弊社もこのネット系エージェントに分類されます。

ふむ。

ところで前述の3つの留学エージェントに共通しているのは英語学校の紹介です。これはこんなページでも説明しているのですが、つまるトコロ留学エージェントというのは英語学校に対してフリーの営業をしているワケです。もしくは英語学校所属の完全歩合制の営業職と考えると一番近いかもしれません。・・・いや、ぶっちゃけてしまうと立場としてはエージェントの方が強かったりするので、「英語学校所属」というよりは「英語学校に対する問屋さん」に近いイメージではあるんですが・・・。

とにかく。

とにかく留学エージェントは英語学校に学生を紹介するコトで手数料を受け取ります。これは日本にベースがあるエージェントでも、海外にベースがあるエージェントでも、インター・ネットにベースがあるエージェントでも同じです。皆、等しく同じように英語学校から手数料を受け取っています。留学エージェントである以上、ココに例外はありません。

ですから。

ですから経費の圧縮に成功しているネット系エージェントは利用者から料金を頂かないというモデルでも経営が成り立つワケです。また事務所を構えているエージェントも、本来利用者から頂くべき料金よりも安い値段でサポートを請け負っていけるワケです。

ところが。

ところが実際のマーケットは面白いモノで、お互いにグレー・ゾーンを侵食し合うカタチで奇妙なバランスを取っています。例えば日本に事務所を持つエージェントが海外に支店を作っていたり、バス画像海外に事務所を持つエージェントがビジネス・モデルをネット系にシフト・チェンジしてみたり、またこのグレー・ゾーンを利用してネット系エージェントでありながらサポート料金を設定し、上手く利潤を上げているケースまであったりします。

「え?そうすると、各エージェントの利用料金やコスト、一体どうなっているの?」

当たり前ですが日本と海外の両方に事務所を開いているエージェントは一番コストが掛かります。そして当然、その分の料金を利用者から頂かなくてはなりません。実際には英語学校からの手数料があるので料金の圧縮はしているのですが、それでも結構な金額を徴収しなければ経営が成り立たないワケなんです。ちなみにこの場合の平均徴収額は20-30万円/1留学、高い所だと50万円/1留学という額にまでなります。冗談みたいな話しですよね・・・。

が。

が、そうなるとやはり利用者から「あのエージェントは高い」と言われてしまいます。実際には事務所のコストやスタッフの人件費から逆算して単価設定しているだけなんですけどね。
(・・・いや、不満に思っている利用者の主張を突き詰めればそのコストに無駄がある、というコトなんでしょう。例えるならハンバーガー屋さんにトイレ係とドア・マンとポーターとレセプションを配置しているのに憤慨しているカンジでしょうか(笑))

しかし。

しかし、逆にいうとこのタイプのエージェントはお金持ちに焦点を合わせているんじゃないか、と予測が立ちます。わざわざ日本と海外に事務所を持っているワケですしね。
いずれにせよ日本の一般的な留学エージェントは【日本の都市部の綺麗なビルで英語学校のパンフレットを渡し、海外でも事務所を利用するのだから、結論としてこれ位は支払って頂かないと割に合わない】というビジネス・モデルです。これは例えば飛行機のファースト・クラスと一緒でそういうのを求めている方も居るでしょうし、落ちついて考えてみれば、それはそれでOKなのかもしれません。

ただし。

ただしこの点微妙な話しなんですが、日本に事務所を持っているエージェントの中には請求書をパっと見ただけでは何に対して幾らを請求しているのかを分からなくしているケースも多いんです。階段。カッコイイ!例えば「10週間留学の特別パック、航空券もついて50万円!」みたいなノリですね。
で、一見それなりの値段に見えるこのパック、留学を始めてみるとホームステイがついていなかったり、ついていても4週だったり、計算書をチェックしてみると為替計算でレートを上乗せされていたり等々、問題が沢山あったりなんかして・・・。

いずれにせよ。

いずれにせよ本当に高度で高級なサービスを提供していると自負しているのなら商品名目と値段は全てキッチリと書いてもイイかと思います。例えば
「日本国内のカウンセリング料、綺麗なオフィスで経験のある有能なスタッフが対応します。その費用として10万円頂きます」
のようにです。実際にそれだけのコストが掛かっていてサービスにも自信があるのなら、それを隠す必要は全く無いかな、と。実際に高級レストランでは「サービス料」という名目で結構な額を請求されますが、我々は納得してチップまで支払っていますしね。

とにかく。

とにかくこのグループはビジネス・モデルとして利用者からの利益を当てにしなければ立ち行かず、 またその利用料金も何十万円単位で考えて行かなければならないモノです。そして原則としては高級なサービスというコトになるのでしょうが、何故か商品名目や計算内容を隠しているエージェントも多く、利用後にサービスとコストを見比べて割高感を感じてしまうという問題が起こり易くなっています

では次に。

では次に海外に事務所を持ちつつネット系にシフトしつつあるエージェント、おそらく世界的に見て現在はこのグループが最も多いかと思います。
このグループは日本に事務所は持っていないものの海外の事務所を運営しているので、ネット系エージェントに比べるとコストは100倍、200倍と掛かります。当然、価格競争という面では致命的なハンデを背負っています。・・・が、シティセントラルかと言って急に従来の方式を捨てる事も出来ず、また既に現地に滞在している利用者も居るので事務所を閉鎖するという選択は取れなくなっているカンジです。

そんなワケでどうにかして経費の穴埋めが必要なんですがその対応はとても難しく、苦肉の策なのか、こっそりと昔ながらの「年間サポート料についての説明」をしているケースが多かったりします。なんせ90年代はそれが普通、実際にそこで儲けを出して事務所を運営してきたワケですし、苦しい時に過去のビジネス・モデルを引っ張り出すの、分からなくもありません(笑)

そんなこんなでこのグループの多くが現在は利用者から料金を取るのか取らないのか良くワカラナイ状況になっています。
「うーん、いや、有料留学サポートは入らなくても大丈夫ですよ!弊社でもネット系エージェントと同じように無料で学校手続きをします、させて頂きますっ!・・・でも、でも、もしもサポート料金も支払いたいのなら年間で○万円、支払って頂いてもイイんですよ・・・」

で、コレも名目として「事務所利用料として○万円/年」等と明記されていれば分かり易いんでしょうけどね。・・・というか、そもそもサービスに自信があるのなら利用者全員から料金を頂いてサポートをしていけば良いですし、またもしも必要の無いサービスならば最初からそんなコトを言わなければ良い気もします。

実際に未成年者の留学では公立高校の入学規定にも留学サポート内容とその料金が明確に記述され、且つ、100%でそのサポートを利用しなければならない状況があります可愛い車♪(NZの法律で17歳以下の留学生にはガーディアン・サポートと呼ばれるサポートが必要です)。また例えばシルバー世代の留学や特殊なケースの留学には、それに対応したサポートが必要になってくるコトもあるでしょう。つまり
「この留学にはこのサポートを付けるのがベター、この名目でこの料金を頂きますが、それでも必ず満足して頂けるかと思います!」
のようにインフォ→判断を頂く流れですね。コレならばスッキリしていて分かり易いです。

・・・が。

・・・が、だからこそ逆に
「それなら通常の留学サポートがアヤフヤな選択方式になっているのは何故?実際に必要なモノなの?どういうコトなの?」
という疑問が残ってしまいます。「買っても買わなくてもイイ商品」を扱う店舗、疑問が残らない方がおかしいです

が。

が、まぁ、いずれにせよそういった料金体系にしているのは何かしら理由があるのかもしれませんし、気になったヒトはエージェントに直接聞いてみるとイイかもしれません、
「結局、有料の留学サポートは必要なんですか?」
みたいに。流石にまさか、
「必要だと思うなら入って下さい。判断はアナタがすればイイじゃないですか・・・」
のように言われるコトは無いと思いますし・・・。

ふむふむ。

そして最後にネット系エージェントであってもサポート料金を設定しているトコロ、コレ・・・もうイイですよね?上記のケースと全く同じです。・・・いや、むしろ上記のエージェントなら現地到着後に日本人留学生の溜まり場として利用出来る事務所もありますし、その分のコストが掛かるので何かしらの料金を請求するというのも理解出来るのですが・・・。
・・・いや、コレがもしも【取れる所からは取っておく】という経営哲学の結果であるならば、私も経営者として学ぶべきモノがあるかもしれませんけどね(笑) 

と。

と、長々としましたが以上が現在のエージェントに関する状況です。留学エージェントにも種類があり、状況があり、現状として面白いマーケットになっているのをご理解頂き、総体として留学全体に対する理解が深まってくれるとイイな、なんて思っています。です。

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