トラスト口座について


さてさてそれではトラスト口座についてです。
簡単に言うとトラスト口座は第三者が管理する銀行口座というコトになります。コレで殆ど説明は終わっているのですが、その説明をちょっとだけして行きます。

通常、企業の口座に入金したお金はその企業が管理します。04月01日に100万円の入金があれば04月02日に100万円を引き出せます。コレはもうアタリマエの話しですね。

しかしNZQA認定校はそのアタリマエが許されていません。

学生がNZQA認定校の銀行口座に学費・ホームステイ代金を入金した場合、学校はそのお金をトラスト口座で管理しなくてはなりません。つまり英語学校がそのお金を自由に使うことは出来ないのです。

またここで第三者というのは弁護士事務所などの独立した機関を指します。ですから学校経営とは全く関係の無い第三者である弁護士の許可が無い限り、英語学校は学生のお金に触る事が出来ないシステムになっているのです。つまり英語学校が潰れようとなんだろうと、第三者が管理するトラスト口座のお金には手をつけられない決まりになっているワケですね。

更に。

更に英語学校のキャッシュフローについてはNZQAが定期的に審査・チェックをするコトになっています。要するに2重3重の体制になっているってコトです。

ですから。

ですから例えば04月01日に学生が学費・ステイ代金を支払った場合でも、NZQA認定校は学生の通学期間が終わらない限り、その全額を手にするコトが出来ないのです。しかもその詳細はNZQAにチェックされます。なんだか英語学校にとってはタイヘンでカワイソウな話しです。
そんなワケでもちろん、英語学校からは「えー!これじゃあキャッシュフローが悪すぎ!ツライって!」って声が上がります。普通の会社で考えてみればワカリますが、こんな決まりがあったとしたら経営はとても苦しくなります。

それでもNZQAの答えは「ダメー!学生のお金は守りましょうねっ!」だったりします。コレは教育省が管轄する「学生の保護に関する法」というのに準拠しているからなんですね。

参考 : 教育省HP/Code of Practice for the Pastoral Care of International Students

とりあえずこの枠組を守る為というのもあって、NZQA認定校はトラスト口座による管理を義務付けられているんです。

で。

で、ここまで書いたトコで最新情報です(2003年09月09日、NZ時刻14:30)。
とりあえず政府がモダンエイジのホームステイ代金、肩代わりして払うそうです。

ニュージーランド・ヘラルド紙/2003年09月09日掲載記事

なんか、とりあえず政府が50万ドルを今回のケースの穴埋めに提供するとのコト。NZQAの監査も入ったようです。

↓上記記事より
Its cashflow crisis led to two audits by the Qualifications Authority within the past six months and has now left a long line of unpaid staff, creditors and host families.

とりあえず今回の問題はコレで解決の方向に向かいそうです。・・・が、どうもトラスト口座のシステムについて今後ゴタゴタと問題点なども出てきそうな雰囲気。
っていうのも、

「ねぇねぇ、そしたらココまでしっかりと規定しているのにどうして今回のような問題になったのよ?学校ですら触れないはずのお金、誰がどうやって使っちゃったの?」

っていう疑問が依然として残るからです。
しかし現時点でそれについては明らかにされていません。考えられるの理由は幾つかありますが憶測を含むコトを書くのは混乱を増すばかりで意味が無いと判断、とにかくこの点、弊社としてもコメントは保留です。
でもまぁ政府も介入したコトで当時のNZQAの規定に関して抜け道なり問題なり、もしくは不正があったという事実が残りました。で、当然のコトながら政府はその対応策を立てました。政府だってバカじゃないです、問題が起こるたびに税金をガンガン使うより、問題を解決する方向で頭を使って行きます。具体的には
  • この規定は学校のキャッシュフローをいたずらに悪くさせてしまったのではなかろうか?
  • 各々のトラスト口座に問題は無かったのか?
  • 何かしらの違反があったのか?
  • それとも別の問題があったのか?
について議論され、結果として幾つかのルール/内規の変更があったカンジです。

閑話休題。

いずれにせよこのケースに関して、NZ政府は奥の手(=政府による留学生に対する損失補填!)を使って留学生のお金を守り抜きました。つまりゴチャゴチャ・長々と書きましたが結論として残ったのは「政府が介入し、NZの税金を使ってまで留学生のお金を守り通した」という事実です。コレに関してはヨカッタですよ!

NZ政府の英断に敬意を払ってもう一度書いておきます。

とにかく今回のケースに関して政府が介入し、NZの税金を使ってまで留学生のお金を守り通した

エライぞ、NZ政府!頑張れ、NZ政府!

・・・とまぁ、コレがNZ政府が決定し我々が享受した解決策です。
ここまではOKですね?


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