公式から加入するワークビザ(就労)向けニュージーランドおすすめ保険 – ユニケア、サザンクロス、Orbitの比較

結論として、各種就労ビザ(Work VisaやSeasonal Employer Work Visaなど)でニュージーランドに滞在する場合もOrbit保険がベストです。

この点はすでに職場の同僚や上司、またフラットメイトなどから体験談 / おすすめを聞いているかと思いますが、念のために以下、詳細を整理してみました。

ユニケア保険を選べない理由、デメリット

ユニケアは途中で一時帰国するだけで一方的に契約を解除されてしまう可能性のある保険ですので、まず第一に選択肢から外れます。

これは有名な話ですし、もしかすると職場やお知り合いでもトラブルに遭った方がいらっしゃるかもしれません。

  • ワークビザ取得後、たとえば12か月でユニケアの一般プランに申し込み
  • 1か月経ったところで日本のご家族に問題発生
  • お仕事を休んで1週間だけ日本に一時帰国することに
  • この場合でもニュージーランドを出国した所で保険契約は強制解除です
  • また残りの11か月分の掛け金は返金されません
  • NZに再入国する際には、新たな保険に入りなおす必要があります

上記の通り、利用者側にはデメリットしかないルールです。

・・・ということでユニケアに関してはこれ以上書くこともありませんので、次に進みます。

せつめいアザラシ

ただしユニケアも学生プランであれば一時帰国で契約解除にはなりません。つまりユニケアの「一時帰国で契約解除トラップ」が発動するのは一般プラン(ユニケアでいうビジタープラン)だけです。

ユニケア保険を選べない理由、デメリット

サザンクロス保険を選べない理由、デメリット

次にサザンクロス保険ですが、こちらは一般プランの医療費に上限が10万ドルに設定されているので選択肢から外れます。

想定し得る参考例として心臓発作で治療費が30万ドルかかった場合、退院時に20万ドルの借金を背負うことになります。

ニュージーランドは救急車に乗るだけで800ドルですし、地方都市からのヘリコプターでの緊急輸送は1万ドルを超えることがあります。そしてCTを撮るのに500~1000ドル/回、集中治療室は6000ドル/日程度、つまり「地方からの移送 & 精密検査 & 集中治療室」だと初日だけで2万ドルかかる可能性があります。

以上より10万ドルの医療補償はNZの物価 / 医療費に比べて安すぎであり、サザンクロス保険は本質的に「保険」にはなり得ません。最悪、10万ドルは最初の1週間で使い切ります

結論として就労ビザ(ワークビザ)でのニュージーランド滞在中の保険は「医療費は無制限補償」というのが、選択肢としての必要最低ラインです。

さざんくろす君

ニュージーランドの企業は従業員の任意保険に関して法的な監督責任を持ちませんので、しっかりと自衛しなければなりません。自室や旅先で独り倒れた際にも対応できるよう、間違いのない保険プランが必要です。

「でも補償額をおさえることで掛け金が安くなるのは、むしろ得なのでは?」

損得で考えますと「高額医療のリスクに比べて掛け金がほぼ落ちていないので損」です。得はしません

ざっくりとした目安として、高額医療費に上限を設けるのなら掛け金は半額まで落ちないと選択肢として成立しません。つまりサザンクロス社の「掛け金480ドルで上限10万ドルの保険」に入るくらいなら、「掛け金960ドルで医療補償無制限の保険」に入った方がおトクです。

ただし保険商品としては「掛け金をより安く」という消費者ニーズに寄り添った魅力あるプランだと思います。

せつめいアザラシ

サザンクロス社は「掛け金480ドルで医療費補償は上限10万ドル」で、Orbit社は「掛け金560ドル or 672ドルで医療補償が無制限」です。つまり80~200ドルの追加で医療費の上限を外せます。

ちなみにOrbit社にも医療費上限が25万ドルのワーホリプランがありますが掛け金は1年で342ドルです。その点からも10万ドル上限のサザンクロス社、掛け金は年300ドル程度が妥当かな、と。

「NZの医療費は外国人でも無料じゃないの?」

ご指摘の通り、怪我については無料です。ニュージーランド国内の怪我の治療費は外国人であってもACCという専門機関が肩代わりしてくれます。

しかしこのシステム、病気の治療は対象外です。

ですからたとえば盲腸や急性の内臓疾患、脳溢血、心臓発作などの医療費は全額自己負担です。そのために外国人は各自で保険に加入する必要があります。

ユニケアとサザンクロスとOrbitの比較

ここまでの内容をメリットとデメリットで掘り下げた記事もありますので、お時間のある方はご確認ください。記事後半は上記とほぼ同じ内容ですが、前半の「Orbitのメリット」は参考になります。

就労ビザで滞在中のおすすめ保険と掛け金の目安

就労ビザで滞在中の保険の掛け金の目安

就労ビザでの滞在中は償携行品補償をなしにする方が多いです。

これは「すでにニュージーランド生活も長いので荷物の紛失や盗難の危険性は低い」という考え方で、実際、統計的にもこれは理にかなっています。

以上より結論として就労ビザでのニュージーランド滞在中は「医療費補償が無制限のOrbitで携行品補償は無し」がおすすめです。

オフィスやレストラン、美容院、販売業などで働く場合のおすすめプラン

対象 レストラン、カフェ、ホテル業、販売業、オフィスワーク、IT業など

おすすめはOrbitのLiteプランです。携行品補償なしの12か月の加入で560ドル、医療費は安心の無制限補償です。また更に携行品補償を付けるならOrbit Primeプラン、1年で824ドルです。

携行品補償なし 携行品補償あり
6か月 340ドル 497ドル
12か月 560ドル 824ドル

畜産ファームや建設現場など、肉体労働系ワークのおすすめプラン

対象 畜産系ファーム、園芸ファームだが一部で畜獣を飼っている場合、工事現場での仕事、倉庫や工場での作業、電気・水道・建築系の仕事

上記のプランにファーム特約(Manual Work Cover)を付けたものです。

おすすめはOrbitのLiteプラン、携行品補償なしの12か月の加入で672ドル、医療費は無制限補償です。更に携行品補償を付けるならOrbit Primeプラン、1年で936ドルです。

携行品補償なし 携行品補償あり
6か月 408ドル 565ドル
12か月 672ドル 936ドル
さざんくろす君

これでファームや工事現場で働いていても医療費が無制限に補償されます。得られるメリットと補償内容を考えると相当に安いです。

ファーム特約(Manual Work Cover)を付けるべきか分からない場合

職によってはManual Workなのかどうかが曖昧なこともあるかと思います。

例えば「業務でフォークリフトを運転する場合」や「工場や倉庫での軽作業」、また「工事現場には出ないものの鋼材や重機をトラックに積み込む作業がある場合」や「特定の時期にだけ家畜の世話をする場合」など、ファーム特約が必要かどうかの判断が難しくなります。

そういった場合は上司やオーナーに相談するのではなく、Orbit社に直接お問い合わせください

Orbitも定期的に約款を改定していますので、上司やオーナーも保険に関して間違った認識を持っている可能性があります。

正確なプラン選びは正しく保険金が出るかどうかの核心ですので、ここは確実にしておきましょう。

さざんくろす君

詳細が分からない場合 or あれこれ調べるのが面倒な場合は「一般プラン、ファーム特約あり」にしておけば間違いありません。1年の加入で掛け金は携行品補償なしで672ドル、携行品補償ありで936ドルです。

Orbit社公式 / 問い合わせフォーム

就労ビザ(ワークビザ)で滞在中の保険に関する結論

以上より Work Visa や Seasonal Employer Work Visaなど、各種就労ビザでニュージーランドに滞在する場合もOrbit保険がベストです。

具体的な掛け金は560~936ドルで、医療費の補償額が無制限の最適プランに加入できます。

ワークビザをお持ちの方がOrbit保険に加入する方法

以下の日本語版パンフレットを参考にしながら、最新版の英語版パンフレットの内容をご確認ください。

一般プランの日本語パンフレット

一般プラン 日本語版パンフレット

2021年発行の最新パンフレット、英語バージョンはこちらから。

以上を参考にベストな保険に加入して、安全なニュージーランド滞在を楽しんでいきましょう。