ワーキングホリデーや留学中の服装、ポイントは「日本人とニュージーランド人ではファッションに対する考え方が違う」点です。
それさえ押さえておけば現地で浮くこともありません。
この記事ではニュージーランドで浮かない服装、避けた方が良い洋服、また季節による洋服選びと防寒対策を紹介します。
ニュージーランドで浮いてしまう服装
たとえば日本のレディースは袖や裾がレースになっているものや肩が出ているデザインも多いのですが、ニュージーランドでは「普段着で着飾る」という考えが薄いので、ガーリー過ぎる服は浮いてしまいます。
同様に膝上のスカートも目立ちます。
ですから基本的にはロングスカートかパンツかデニム、トップスはそれに合わせて考えていくのが無難です。
ちなみにニュージーランド人もガーリーな服をダサいとは思っていません。
むしろ日本のデザインをカワイイ / おしゃれと考える人の方が多いくらいです。
しかし普段着で着飾る文化がないので、イメージとしては「ビジネススーツでジョギングしている」感や「ハイヒールで山歩きしている」感が出てしまうのです。
つまり日本とニュージーランドではTPOのベースが違うのです。
日本人とニュージーランド人の、ファッションに対する考え方の違い
人のファッションはシンプル / 定番なものが多いのですが、こだわりが無いわけではありません。
これはおしゃれのオンとオフがきっぱり分かれているのが原因で、実際にパーティーでは日本人が引くほど大胆なドレスを着る女性も少なくありません。
また普段着を買う際にも日本人はデザインや色合いを重視しがちですが、ニュージーランド人は着心地や素材、洗いやすさなどで選びがちです。
それで結果としてニュージーランド人と日本人では、最終的な見た目に違いが出てしまうのです。
ニュージーランドでボディラインが出る服が好まれる理由
ニュージーランド人は男性も女性も自分の体形を個性の一つと考え、自信を持っている方が多いです。
またそれと合わせてフリルやゆったりとしたシルエットは女性的というよりは少女 / 子供的なイメージが強いこともあり、結果として年齢層が上がるにつれて体のラインが出るタイトなファッションに寄っていく傾向があります。
具体的には女性はジョギング用のタイツ / レギンスやヨガパンツ、男性はピッタリとしたシャツやハーフパンツを選ぶ方が多いです。
近所のスーパーやショッピングモールでも、こんな恰好の女性をよく見かけます。個人的な感覚ではありますが、ビジネス地区以外ではスカートやデニムよりもタイツ / レギンス姿の女性の方が圧倒的に多いです。
しかしもちろん、「だから日本人もレギンスを買うべき」ということではありません。
この記事の趣旨は「それが主流のニュージーランドで、立ち位置をどう取るか?」という視点の提案です。
たとえばデニムと落ち着いたトップスをベースにシューズや帽子で変化をつける、パーカーの形とサイズ感にこだわる、小物とアクセサリーに重点を置くなど、周囲とのバランスを取りつつ自分らしさを出す方法があると思います。
いずれにせよニュージーランドの流行に合わせるにしろ合わせないにしろ、事前に状況を知っておくのは大切だと思います。
ニュージーランドでタブーなファッションは?
そんなニュージーランドですが、「本質的にタブーなファッション」というのはありません。
極度に誰かを不快にするだとか社会的に規制されるべき表現でない限り、基本的に個人の服装やファッションは受け入れられます。
そういった意味ではむしろ日本の方が他人の服装に敏感で不寛容な部分があるかもしれません。
しかしそれでも「こういう服は避けた方が無難」、「笑われない服装」というのはあります。この点、ざっと見ていきましょう。
ニュージーランドで控えた方が良い服装、女性編
基本的にはガーリーな服は「場違い感」や「頑張り過ぎ感」が出てしまいがちです。
ミニスカート、膝上スカート
普段着でミニスカート / 膝上スカートは基本的にはNGです。特にミニスカートはパーティー限定と考えておくのが無難です。
ただしショートパンツは全然OKだったりします。
特に10代女子の夏のショートパンツ率は異常に高いです。
また膝上ワンピースは夏のビーチの定番ですので、夏場に限り、普段着でミニの方をよく見かけます。
しかしスカート系は防犯対策に慣れてからチャレンジするべきファッションです。
海外は日本と違って性犯罪が多いので無用な被害に遭わないよう、しっかりと自衛していきましょう。
膝丈のフレアスカート
膝丈でもフレアスカートは結構、浮きがちです。
実際に注意して見てみると街中でのフレアスカートはアジア系の学生か海外からの旅行者が多いです。
いい悪いではなく、やはり好みや流行りがあるのだと思います。
いずれにせよスカートの普段使いが悪いということでは無いのですが、「膝丈はちょっと派手め、膝下かロングが無難」と考えておくと良いかと思います。
スカートは家族との旅行やデート、友達と遊ぶ時用のファッションと考えているニュージーランド人はわりと多いです。ですから通勤通学や近所への買い物はパンツやレギンスを選びがちです。日本人視点ですと逆にレギンスこそ無い感じなのですが(笑)
袖や襟まわりの過度なフリル
フリルやレース、またふわっとしたシルエットは子供っぽく見えてしまいがちです。
その度合いが過ぎてしまったり全体の色合いによっては「子供服に見えてしまう」まであります。
ファッションとして狙っていくのならば良いのですが、そうでないのなら過度なフリルやレースの服には注意が必要です。
高額のブランド系バッグ
ブランド系高級バッグの普段使いは泥棒に「狙ってください」と言っているようなもの、基本的には避けるべきです。
ニュージーランドですとブランド品は「エスコートのあるお出かけ用で、街で持ち歩くものではない」という認識が強いです。
英語が書かれているシャツ
ニュージーランドでもセンスの良いフレーズとデザインを求められる、上級者向けファッションです。
特に主義や主張系の単語が書かれている場合、あれこれと気を付ける必要も出てきます。
ファッションとして大抵は失敗しますので、基本的には避けておくべきです。
ニュージーランドで控えた方が無難な服装、男性編
アキバ系
ニュージーランドでもオタク系は基本NGです。
特にアニメキャラのプリントTシャツはちょっとアレな感じに見られます。
とりあえず「オタク系NZ人で完全に振り切っているタイプ」が着ているのをちょいちょい見かけますが、やはりこれは「他人の目を一切気にしないというラインでのみ選べるチョイス」です。
少なくともファッションではないかな、と。
ちなみに服装に詳しくない場合は、出発前にユニクロで帽子から靴下までマネキン買いするのをおすすめします。
結構おしゃれに落ち着きます。
小学生のアニメ系は全然アリです。むしろ王道です。あとドラゴンボールの亀仙人Tシャツなんかはギリギリで認知されてますが、センスとしては30年前からあるスタイルです。オタク系では無いけど、おしゃれでも無い的な。
英語が書かれているシャツ
これは本当にNGです。
デザイナーさんが狙っているのかまでは分かりませんが、男性物だと政治色の強い内容、セクシャリティに関するメッセージ、攻撃的なこと、一部の人々に対して失礼なことなどが書いてあることがちょいちょいあります。
また良いことが書いてあってもデザインがひどいパターンも多いです。
いずれにせよ英語が書かれている服は超ハイレベル、確実な狙いで着る以外は避けておくのが無難です。
日本でたまに見かける「英字新聞のプリント柄」はコンセプト的にも意味不明です。大抵は著作権の関係で50年くらい前の記事がプリントされていますが、深刻な事件や事故について書かれていることもあります。
ニュージーランドで一般的なアパレルブランド
次に実際にニュージーランドのショップから現地での洋服を考えてみます。
まずはH&M系で日本未上陸のオーストラリア系ブランド、Cotton Onです。
オーストラリア系ブランド、Cotton On
なんだかんだで2020年頃からニュージーランドの定番ショップになりつつあります。
イメージ的にはユニクロに近く、裁縫も比較的しっかりしています。
西洋アパレルにしてはさらっとしたシンプルさが特徴です。
取り扱いは普段使い系がメインで低価格帯が充実、ニュージーランド全土にショップがあり、オンラインも扱っています。
Cotton On のオンラインページを見ておくと、だいたいのイメージが掴めます。ニュージーランドではカジュアルがメイン、頑張り過ぎないシンプル&定番な服が好まれています。
ちなみに日本人視点ですと「胸元が大胆すぎる系」と「もっさりとした部屋着系」ばかりで中間の普段使いが無いように見えますが、たぶんこれ、文化の差です。
定番ブランド、H&M
そして次にH&M、ユニクロ系の普段着からおしゃれ着まで低価格でバラエティに富んだ品揃えがニュージーランドでも人気です。
ショップは北島がメイン、都市部を中心に展開しています。
こちらはオンラインショップが無いので商品チェックはできませんが、品揃えはオーストラリアのH&Mとほぼ同じです。
Cotton On に比べて日本のアパレルに近く、日本でも売っているアイテムがちらほらあります。
ニュージーランドで浮かないファッション
特にこれという決まりはありませんが、おすすめは男性でも女性でもまずはパーカー、
次に普通サイズのカーディガン or 冷え性の方はお尻が隠れる大き目のカーディガン、
スキニー、
現地では歩く機会が多いのでスニーカー(not ガチのランニングシューズ)です。
Cotton Onのオンラインショップと合わせつつ、参考にしてみて下さい。
ヒートテック系のインナーは日本購入、必須です!
冷え性の方はヒートテック系のインナー、必須です。
特に秋冬に訪れる方やファーム系のお仕事をお考えの方は十分な数を揃えておきましょう。地域にもよりますが、秋から春先まで朝晩はかなり冷え込みます。
ニュージーランドにもヒートテック系のインナーはあるのですが、どれも山登り用の本格的なものばかりで値段が高く、サイズやデザインの選択肢も限られます。
夏は水着とサングラスもご用意ください
ニュージーランドの女性用水着はパットが入っていないものも多いので日本からお持ちになるのをおすすめします。
またサングラスもメーカーによっては、西洋人にフィットしやすく作っています。ですからこれも日本で購入するのが無難です。
その他、ニュージーランドで売っている帽子はビーニーとキャップばかり & サイズも微妙に大きいものばかりですので、キャスケットやハンチングをお考えの場合は日本からお持ちになると良いでしょう。
ニュージーランドの季節ごとの服装(春、夏、秋、冬)
「ニュージーランドの02月の服装」や「オークランドの春の服装」という書き方もできなくは無いのですが、暑さ寒さは個人差がありますので各都市の気温から判断するのがベターです。
例えばオークランドの06月中旬は東京の11月上旬と同じ気温ですので「11月上旬の東京でコートとマフラーが必要な方は、オークランドでもコートとマフラーが必要」です。
しかし逆に「都内の11月上旬でもパーカーで十分という方は、06月のオークランドもパーカーで十分」です。
そんな風に以下のページでニュージーランドとお住まいの地域で検索をかけ、似たような気温の時期を探して判断していくと間違いがありません。
ニュージーランドで浮かないファッションと服装のまとめ
以上全てを1行でまとめますと基本はカジュアル、ガーリー系と膝上スカートは控えるのが無難という感じです。
また男性はジーンズとTシャツ、秋冬はそれにパーカー and 定番のアウターです。
それを背景の軸にして「自分らしい服選び」を楽しんでいきましょう。
ファッションですので、こだわりやご意見もあるかと思います
このページの内容はあくまで個人の感想に基づいています。
そのためNZアパレル業界の関係者の方やおしゃれに詳しい方が「ニュージーランドのファッションはこうですよ」や「ここに書いてあることは間違ってますよ」とお考えになることもあるだろうと思います。
もしもそういった意見を目にした際には、その意見も受け入れつつご判断ください。
ファッションは個性に基づきますので地域や年齢、性別や視点によって考えが随分と変わります。そしてだからこそプロ・アマ含め、参考にする意見は沢山あった方が良いと思っています。