【2024年12月版】ニュージーランドへの薬の持ち込み – NZ税関での薬の申告に関する注意点


ニュージーランドに医薬品を持ち込む場合、税関で聞かれた際にその内容 / 詳細を説明できなければなりません。

また「処方箋のない薬 = 薬局で購入した薬」はNZ入国カード(入国審査カード)で申告しなければなりませんし、「処方箋のある薬 = 医師が必要だと判断した薬」についても3か月分以上の持ち込みは申告の対象です。

さざんくろす君

つまり入国カードで申告の必要がないのは「処方箋のある個人利用目的の薬、3か月分まで」だけです。詳細はニュージーランド税関のページに明記されています。

しかしいずれにせよ薬の持ち込みは税関における重要項目の一つですので、税関職員さんから質問があった際に何の薬なのかを英語で説明できるよう準備が必要です。

また特に病院で処方された薬は、英文の処方箋を用意しておくのが大切です。

以上より結論として「持ち込める薬の量は3か月分まで」、「薬の詳細を英語で説明できるようにしておく」、「病院で貰っている薬は英文の処方箋を用意する」の3点がポイントになります。

そして入国時に税関職員さんから「これは1か月分しか持ち込めない」や「これはNZに持ち込めない」と言われた際には、それに従う必要があります。

ニュージーランド入国カードの書き方(薬の持ち込みの申告方法)

ニュージーランドに薬を持ち込む場合、基本的には入国カードでの申告が必須です。

入国カードで申告の必要がないのは「処方箋のある個人利用目的の薬、3か月分まで」だけです。市販薬を一つでも持ち込むのなら「薬の持ち込みあり」で申告します。

いずれにせよ薬の持ち込みと入国カードでの申告はセットですので、事前に入国カードの書き方についても確認しておきます。

一般的な市販薬をニュージーランドに持ち込む場合

ニュージーランドに持ち込める薬について

あくまで運用的な話ではありますが、日本のドラッグストアで売っている市販薬であれば基本、ニュージーランドに持ち込めます

つまり一般的な風邪薬、頭痛薬、胃腸薬などの持ち込みは「入国カードで申告をしているのならば」特に問題ありません。

ただし実際にはニュージーランド政府の専門機関によって、成分ごとの厳格なルールが設定されています。

具体的に以下のサイトでNZの薬事法や関連法、輸入が禁止されている成分などが公開されています。

しかしながら成分表から風邪薬や頭痛薬の持ち込み可否を一つ一つ判断するのは難しいので、本ページでは実際的 / 運用的なラインでインフォをしています。

ですから「日本の薬局で買った薬を持ち込もうとしたら税関で捨てるよう言われた」ということがあるかもしれません。

それを踏まえつつ、もしも厳格な法的根拠をお求めの場合は上記のニュージーランド政府機関に直接ご相談ください。

ニュージーランドに持ち込めない薬もあります

ニュージーランドに持ち込めない薬もあります

ニュージーランドには独自の法律がありますので日本の薬の中にはニュージーランドに持ち込めないものもあります。

これは簡単な話、マリファナが解禁されている国からの旅行者が日本にマリファナを持ち込めないのと同じです。

そして禁止されている薬の成分はニュージーランド政府のサイトで公開されていますが、日本の市販薬の商品名の表記はありません。

ですから薬剤師さんや医師以外には、その薬をニュージーランドに持ち込めるかどうかの判断が難しい状況です。

それでも実際の運用ベースでは封を切っていない日本製の市販薬・サプリメントであれば税関で調べられることなく、そのまま持ち込めるケースがほどんどです。

つまりニュージーランドの税関職員さんは一般的な日本の薬の内容を把握している方が多く、有名どころの薬であればパッケージを見ただけで検査を終えるケースが多いのです。

さざんくろす君

だからこそ「開封していない」はかなり重要です。開封済み / 使いかけの薬は、その場で捨てるように求められてしまうこともあります。

以上よりNZに持ち込めない薬のほとんどは「医師から処方されている薬」です

つまり気を付ける必要があるのは、病院で処方された薬だけという状況です。

日本の病院や医師から処方されている薬、処方箋のNZ国内での取り扱い

日本の病院、医師から処方されている薬の取り扱い

例えばアトピーの症状を抑える薬やアレルギーの薬など、医師から処方されている薬の持ち込みは原則として英文の処方箋が必要です

入国当日に税関職員さんが英文の処方箋をもとに持ち込みの可否を判断しますので、出発前に担当医に相談をして必ず英文の処方箋を書いて貰いましょう。

ちなみに英文の処方箋は現地で薬を購入する際にも役立ちます。

現地の医師に英文の処方箋を提示 ⇒ 簡単な検査 ⇒ ニュージーランド国内で通用する処方箋を書いて貰うことで、比較的容易に同じ成分薬を現地で購入できます。

海外では英文の処方箋、とてもとても重要です。

医師にその旨を伝えると割と簡単に英文の処方箋を書いてくれますので、忘れずに準備しておきましょう。

薬の持ち込み量が3か月分未満であっても、NZ税関職員さんから質問されます

ニュージーランドの入国カードは「3か月分を超える分量、あるいは処方箋を持っていないケース」にのみ申告を求めていますが、3か月分未満の量の処方薬であっても税関職員さんから質問されることは多いです。

「荷物は自分でパッキングしましたか?」

「食品の持ち込みはありですね。どんな食品ですか?」

「薬は持っていますか?それはなんの薬ですか?」

この3つはポピュラーな質問ですので、食品や市販薬については英文で簡単なリストを用意しておくと間違いがありません。

また病院で処方された薬はたとえ数日分であっても、英文の処方箋をご準備しておくのがポイントです。

ニュージーランドに持ち込める薬の量と目安

ニュージーランドに持ち込める薬の量

以上より、結論としてニュージーランドに持ち込める薬の量は「自分用のみ、3か月分まで」ということになります。

また運用ベースからの目安としては、靴箱1つ分程度であれば問題にならないケースがほとんどです

せつめいアザラシ

幾つかの指定薬は3か月ではなく「1か月分まで持ち込み可」と決められています・・・が、これも基本的には処方薬のみですので、市販薬についてはスルーでOKです。指定薬の持ち込み限度の詳細が気になる場合は政府機関にお問い合わせください。

ニュージーランドに持ち込む薬の量を減らすには

大前提として、ニュージーランド国内でも普段使いの基本的な薬を購入できます。

例えば風邪薬 / 痛み止め系ですとイブプロフェン、アセトアミノフェン(パラセタモール)系はニュージーランド国内のスーパーや薬局で安価に購入できます

またサプリメントやプロテイン、コンタクトレンズのケア用品、スキンケア、デンタル系、ヘアケア用品なども基本、ニュージーランド国内で簡単に購入できます。

ちなみに日本とニュージーランドを比べて持ってきた方が良いのは抗生物質系の傷薬、これも1つ持っておけば十分です。

ニュージーランドへのコンタクトレンズの持ち込み

ニュージーランドへのコンタクトレンズの持ち込み

コンタクトレンズは現地で簡単に買えますし、オンラインでも購入できます

具体的にはレンズ販売サイトでBC(ベースカーブ)やSphere(度数)、また乱視であればAxis(軸)などのデータを入力して通常のショッピングのように購入できます。

ですから上記のサイトで現在お使いの商品と同じものが買えるのであれば、日本から大量に持ち込む必要がありません。現在お使いのレンズの詳細をメモしておけばOKです

ちなみにこの店はニュージーランドで最も有名な眼鏡屋さんチェーンですのでワンデイや長期の商品、また乱視に対応したコンタクトレンズも取り扱っていて便利です 。

またコンタクトの度が合わなくなってきた際には店舗で視力チェックもできますので、長期滞在する際は助けになります。

せつめいアザラシ

コンタクトレンズの詳細は現在お使いの商品の箱に書かれています。念のために画像を撮影 ⇒ クラウドやメールなどを利用して保存しておきましょう。

ニュージーランドへの生理用品の持ち込み

生理用品について

ニュージーランド入国に際し、個人利用目的の生理用品は薬とは考えられません。

ですから持ち込む量に制限はなく、「靴箱1つ分の薬と、靴箱2つ分の生理用品を持っていく」というの、問題ありません。

実際に生理用品は使い慣れたものを日本から滞在期間分お持ちになる方、多いです。

ただし最近はアジア系スーパーで日本の製品や日本製に近いアジア製品を売っていますので、手持ちが少なくなった際にはそこで補充可能です。

さざんくろす君

一昔前は良い製品の入手が困難でしたが、今はそこまでひどくありません。アジア系スーパーの製品、かなり充実しています。

もしくは滞在中にご家族から別送して貰うのも良いアイデアです。

【結論】ニュージーランドへの薬の持ち込み

以上を踏まえ、状況を整理すると注意点は以下のようになります。

  • 必ず新品を用意して、箱・袋は開封しない
  • 入国カードの書き方を調べておく
  • 税関職員から質問を受けた際に「これは頭痛薬、これは痛み止め」のように説明できるよう準備する
  • 薬が多い場合、簡単なリストを作っておく
  • 医師・病院から処方された薬については、必ず英文の処方箋を用意する
  • 総量としては靴箱1つ分までが常識的な目安
  • 持ち込む量に関わらず、税関職員による荷物チェックの際には薬がある旨を口頭で伝える

そして到着当日、税関職員さんから「持ち込み不可」と判断された場合はその指示に従う必要があります。

とりあえず市販薬であればニュージーランド入国後に代替薬を購入できますし処方箋薬も大抵は同じ成分薬を入手できますので、焦らず落ち着いて行動しましょう。

その他のチェック項目

まずは入国カードの書き方を確認します。

それをあわせて入国審査の注意点も確認しておくと良いでしょう。

ニュージーランドへの薬の持ち込みに関するまとめ

Q.ニュージーランドに薬を持ち込めますか?

未開封の市販の薬であれば基本的には持ち込めます。また医師の処方薬も英文の処方箋があれば大抵は持ち込めます。

Q.どれくらいの量を持ち込めますか?

市販薬であれば個人使用で3か月分までの持ち込みが許可されています。目安としては靴箱くらいの量であれば常識の範囲内です。

Q.ニュージーランド国内でも薬は買えますか?

スーパーマーケット内の薬局などで普段使いの基本の薬、簡単に購入できます。

Q.ニュージーランドへの薬の持ち込み、結論は?

「持ち込める薬の量は3か月分まで」、「薬の詳細を英語で説明できるようにしておく」、「病院で貰っている薬は英文の処方箋を用意する」の3点がポイントになります。

ニュージーランドへの薬の持ち込み