ニュージーランドでボランティアを探す方法

ニュージーランドのボランティアは地域のコミュニティが運営している専用の紹介サイトで検索できます。NZ国内の好きな地域を選んで詳細を確認し、オンラインで問い合わせ・申し込む方法が一般的です。

NZのボランティアはセンターや時期によっても募集内容が変わりますので、こまめにチェック & 出発前に日本から申し込むのも一つの手です。

NZ各地のボランティア紹介の専門サイトを活用する

ニュージーランドには地域のボランティアセンターがあり、各センターがその地域のボランティアを専門に管理 / 運営しています。まずは以下のまとめサイトでご希望の地域を選んでボランティアの詳細を確認するところから始めるのが一般的です。

例えばここからオークランド地区のセンターを選べば、オークランドで募集中のボランティアを確認できます。

オークランド地区のボランティアセンター

また seektrademe といった求職サイトからも検索可能です。

その他、動物愛護団体のSPCAのサイトでは専用のページを用意しています。

これらのサイトを使ってまずは詳細を確認し、オンラインで問い合わせて申し込む方法が一般的です。

紹介料を要求する代理店もあるようです

ボランティアの紹介業があるというのを、時々耳にします。

基本的には日本人を含むニュージーランド人以外の外国人を対象とした有料サービスで、上記のリストにもあるボランティアに参加したり、その旅行会社が企画したボランティアに参加したり、中には専用の海外ツアーを組むといったパターンもあるようです。

紹介料を要求する代理店もあるようです

いずれにせよ有料であればボランティアというより、旅行オプションとしての意味合いが強いです。これに参加される場合はサービスやサポート内容、ビザ規定や料金をよくご確認の上、詳細は代理店に直接ご相談ください。

ニュージーランドのボランティアの種類

ニュージーランドのボランティアの種類は日本と同じく、多岐にわたります。

たとえばSPCAでは動物関係のボランティアがありますし、またクリスマス時期にはラッピングや炊き出し、イベントのお手伝いなどもリストにあがります。

  • 介護系 / ヘルスケア系
  • 販売アシスタント
  • 事務、会計
  • イベントスタッフ
  • 動物関係
  • 環境保全、清掃、植樹

その他、事務や会計、地域コミュニティのリサイクルショップの販売アシスタントなどもあり、中には給料が出るケースもあります。気になったボランティアは詳細を聞いてみると良いかと思います。

NZでボランティアをする際の注意点

ボランティアの種類によっては英語力や経験、運転免許証などの資格を求められることもあります。

また参加する際に新型コロナウィルスのワクチン接種について聞かれたり、ビザやパスポートの提示を求められることもあります。

なんだかんだでハードルは高いことも多いのですが、それを含みで出来ることから少しずつチャレンジしていきましょう。

NZでボランティアをする際の注意点
さざんくろす君

英語力に自信がなくても問い合わせ ⇒ その際に「この仕事はどうかしら?」という風に、別のボランティアを提案されることもあります。積極的に動くことでお誘いが掛かることは多いので、最初は気負うことなく見学くらいの気持ちで連絡してみると良いかと思います。

訪問者ビザ(観光ビザ)で働くのは不法就労、犯罪です

訪問者ビザ(観光ビザ)で働くのは不法就労、犯罪です

ニュージーランドではたとえ無給であっても就労する際には専用のビザが必要です。具体的にはワーキングホリデービザなど、就労が許可されているビザを所持していなければなりません。

そしてボランティアと就労の線引きについてですが、たとえ無給であっても宿泊施設を提供された場合などは確実に就労とみなされます。たとえば休憩時に用意されたビスケットを1枚食べただけでも、就労とみなされる可能性があります。

訪問者ビザでのボランティア参加に関しては、移民局と裁判所で特に慎重に取り扱われています。就労とボランティアの違いは賃金の支払いや仕事内容、また社会への貢献度などには関係なく、高度な法的判断によって線が引かれています。

ちなみにボランティア斡旋業者やボランティア主催者の言うことを信じてビザ的にNGな就労に従事 ⇒ 当局が摘発した場合でも、ボランティア参加自身者が責任を取らなければなりません。

具体的には多くのケースで、国外退去を含む厳しい処分が下されます。

さざんくろす君

例えば「ボランティアだから」や「無給だから」と言われて訪問者ビザで活動 ⇒ NZの法律的に就労と見なされた場合、NZ移民局は不法就労として取り締まります。そして不法就労はケースにもよりますが、大抵は犯罪者として記録された上で日本への強制送還措置がとられます。

就労と見なされた場合、NZ移民局は不法就労として取り締まります

そして強制送還措置が取られた場合、その犯罪歴は日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど先進国間で共有されると言われています。

ですからNZ以外の国にビザを申請する際にも強制送還 / 不法就労の事実を申告しなければならない ⇒ どの国も不法就労の犯罪歴には敏感ですので、それからの一生、ただの海外旅行にまで悪影響が残ります。

ボランティアの参加、ワーホリビザであれば問題ありません

以上を踏まえ、基本的にはワーキングホリデービザの取得をおすすめします。また訪問者ビザでボランティアに参加する場合は事前に移民局に相談 ⇒ 適法なのかどうかを必ずご確認ください。

現地での体験を日本の就職活動で活かすために

特に新卒の就職活動において、海外でのボランティア経験は武器の一つになり得ます。

ただし「漠然と参加しただけ」や「ボランティア・プログラムにお金を払って参加しただけ」という経験は、予想しているようなアドバンテージにならないことが多いです。

そしてこれまで様々なケースを見てきた経験から言いますと、就活で成功されているのは「ボランティアや現地での就労に対して戦略的に行動された方」がほとんどです

つまり「狙っているボランティアや現地企業での就労経験を得るために留学やワーホリという制度をどのように利用し、どのような計画を立てたのか。そして実際にはどういった問題が発生し、それにどう対処したのか」という流れをレポートにまとめて、30分のプレゼンができるくらいに仕上げているタイプの方が成功しています。

現地での体験を日本の就職活動で活かすために
さざんくろす君

就活においては「最終的にボランティアが成功したかどうか」や「ボランティア / 現地就労の難易度の高さ」はそこまで重要視されないようです。それよりは「なぜNZでボランティアなのか?」の正当性、その背景、また実際に直面した問題とその対応に注目する企業が多いです。

いずれにせよ、もしも大学在学中のワーホリや留学をお考えの方はお気軽にご相談ください。

就活でNZでのボランティア / 就労経験を武器にする際の注意点や王道のアプローチ、また留学との絡ませ方と効果的な戦略パターンなど、弊社で蓄積している過去の経験談が参考になるかと思います。

ニュージーランドのボランティア、まとめ

今はボランティアにご興味がない方も、無理のない範囲で参加してみると新しい出会いや視点を得られるかもしれません。現地で「ニュージーランド生活、もっと楽しくならないかな?」とお感じになった際には、是非参加してみましょう。

また参加する際にはビザの規定を確認し、不安な場合はワーキングホリデービザを取得しておくと間違いありません。

ニュージーランドのボランティア、まとめ