インターンシップについて

インターンシップについて

ちょっと厳しい内容になってしまいますが、日本での就活において、現在は業者が斡旋する海外インターンシップにアドバンテージはほぼありません

これは「お金さえ払えば参加できる」という実情が、すでに日本の人事担当者さんに伝わっているためです。

実際に企業の人事担当者さんは毎年、「同じ業者 / 学校が扱う、同じインターン先の、同じ苦労話」を聞いています。
業者が手配するインターンシップは「与えられるプロジェクト」と「達成までのストーリー」がほぼほぼ決まっていますので、結果として単なる海外アクティビティという評価になりがちです。

以上より価値がある / 評価対象になる海外インターンシップは「自分で考え、行動し、獲得したもの」、もしくは「保育士やスポーツ・インストラクターなどの専門職で、視野を広げるパターン」くらいです。

このページではこの点、もう少し掘り下げて考えてみます。

海外インターンシップ先の企業の選び方

海外インターンシップ先の企業の選び方

就活において同業種 / 同業界へのインターンシップには価値がありますが、他業種での経験にはあまり意味がありません

例えば貿易会社を志望している学生が輸入業者のインターンシップに参加するのには意味がありますが、ホテルや老人ホーム、旅行代理店などの異業種でのインターンシップに関しては「短期の社会経験」といった基礎的な評価にとどまります。

たとえば貿易会社の就職面接で海外のホテルでのインターンのアピールをされても、「なぜホテルで?」という疑問が出てしまうだけです。受け答えによっては、むしろマイナス評価に繋がる可能性すらあります。

それを踏まえつつ、「海外インターンシップ」はあくまで手段であり、目的にはなり得ません。

つまり「なんでもいいから海外インターンシップをしたい」といった荒削りの戦略は、コストに対するリターンがあまりにも小さく、選択肢にはなりません。

企業の人事担当者さん視点で考える、海外インターンシップ

企業の人事担当者さん視点で考える、海外インターンシップ

専門業者が斡旋するお金を払って参加する海外インターンシップは「与えられるプロジェクト」と「目標達成までのストーリー」がほぼ決まっています

例えば留学エージェントの業務に参加する1か月程度のインターンですと、現地で顧客管理と英語での営業業務と対面サポートなんかを体験しますが、「最初は分からないことばかり ⇒ 2~3週でコミュ力が大事って分かった。英語も日本語も超重要。あと自信が付いた」という大筋 & ここに具体的な体験談が付くストーリーで、参加者全体の8割を超えるだろうと思います。

ちなみに「頑張った」や「前向きに取り組んだ」などは職務を担う上では「あえて言うまでもない当たり前のこと」ですので、アピール・ポイントにはなりません。企業の人事担当者さんはそれを踏まえて「体験から何を得たのか?」に注目します。

そして身も蓋もない話ですが、これらは職業体験という面からすると、日本国内の接客アルバイトでも経験できる内容です。

  • インターン先と業種が一致しているかどうかは、やはり重要なポイントです
  • 業者のインターン・プログラムは、パック旅行のように誰でも参加できることをご存じです
  • 海外・国内に関係なく、インターンで得られたスキルや経験を重視します

以上より海外インターンシップに就活における特別なメリットを求めるのは、かなり無理がある状況です。メリットを考えられるのは、専門職や特殊なケースに限られます。

海外インターンシップ経験者が語る、日本企業での一般的な質問

海外インターンシップをした場合にされる、一般的な質問

過去にニュージーランドでインターンシップを経験された方にお聞きすると、だいたいどの会社でも以下のような質問をされています。

「どのような目標・理由があって、それを決めたのですか?」
「なぜ海外なのですか?それは日本ではできなかったのですか?
「その職はご自身で交渉して得たのですか?それとも業者の斡旋ですか?」
「職場では具体的に何をしましたか?」
「就労期間は何か月ですか?」
「そのインターンで、どんなスキルが身に付きましたか?

こう並べてみると分かる通り、インターンシップにおいて「海外」というのは付属的な要素です。
あくまで「体験したいこと」が先にあり、「それを叶えられる環境が海外にあった」という流れでないと、ポイントゲットは難しい状況です。

海外インターンシップ、就職時の面接で高評価を得るためには

とりあえずインターンでポイントゲットを狙うのなら、今から海外企業に英文で就活アタック ⇒ 職をゲットするまで、どう困難に対処したのかをファイル ⇒ 現地での成功体験と失敗体験もファイル ⇒ 現地で関わった人達に推薦レターをできる限り書いて貰い、最終的に全てをまとめて就活の場でプレゼンできるレベルに仕上げられますと完璧です。まず確実に、高評価を得られます。

うーん、これはさすがに難しいかな・・・

そうなんですよね・・・。
正直、この流れで頑張れるのなら海外にこだわらなくても全然OKですし、またたとえ100社にアタックをかけて結局インターン採用されなかったとしても、そのアタック内容や次回への工夫や対処方法を考察してファイルすることで、高評価を得られます。

結局のところ企業の人事担当者さんが見ているのは「海外」という部分ではなく、「どのような経験をし、そこから何を学んだのか?」という点です。

ですから「海外インターンシップ」というパッケージ商品を買って職業体験をしたと言われても、評価できる部分がほとんど何も無いのです

人事担当者さんは申し込みに来てくれた学生を責めたいのではなく、「できる限り評価をしたい・評価できるポイントを探したい」と考えています。
ですから経験それ自体ではなく、そこに至る過程と情熱、アイデア、またトラブルへの対応力などを見たい方がほとんどで、海外であることを重要視される方は正直、ほぼいらっしゃいません。

海外インターンシップ先の企業の選び方の結論

海外インターンシップ先の企業の選び方の結論

まず大前提として、「就職を考えている業界」で考えます。それ以外の業種でインターンをしても、高評価は期待できません。

また海外ということのアドバンテージは特にありません。
身も蓋もない話ですが「英語環境で仕事をした経験」よりは、「英語力」の方が評価されます。

海外での職業体験にアドバンテージがあるのなら、ワーホリ経験者さんは日本の就活で無双できます。しかし現実はそうではありません。やはり評価の焦点は英語力に絞られます。

以上よりインターンシップ先を選ぶのならば、「どうしてもやりたいこと」、「海外でしかその希望が叶えられない」という2点をクリアーする必要があります。

学校や業者が提供するインターンシップの実態

学校や業者が提供するインターンシップの実態

まず第一に、業者が提供するインターンには給料が出るパターンと出ないパターンがあります。

そして給料が出ないパターンは過去に斡旋業者が就労法違反で訴えられるなどのトラブルが頻発したこともあり、現在は下火です・・・が、それでも名目をボランティアに切り替えるなどで、国によっては今でも続けられています。

ちなみにニュージーランドでは、ほぼほぼ見掛けなくなりました。
無給の就労は大学の専門単位を取得するための特殊なケース以外ですと、ほぼほぼ労働法違反になります。

ですから企業に履歴書を送って「無給で働きたい」と申し出ても、労働法を理由に断られるケースが多いです。大抵、「通常のルートでの就職をお考えください」と返されます。

学校や留学エージェントによる有給インターンの紹介

次に有給のインターンですが、業者が手掛けるメジャーな斡旋先はホテルの裏方業務、清掃業、倉庫内の軽作業、レストランの厨房関係、日系の旅行代理店の空港お迎えスタッフ、そして留学エージェントのスタッフといった所です。

さっきからちょいちょい出てくるけど、留学エージェントでインターンの募集があるの?

今も昔も留学エージェントは無給インターンの王道で、お金を払えば割と誰でも働けます。

そして給料が出るインターンとはつまり、人材派遣です

簡単に言えば、ただのアルバイト紹介です。これをインターンと呼べるかどうかは中々に微妙なところですが、いずれにせよこれが「有給インターン」の正体です。

有給インターンは、英語力に見合った仕事しか紹介されません

有給インターンは、英語力に見合った仕事しか紹介されません

たとえば英検2級レベルの方に現地オフィスの事務仕事は回ってきませんし、英検準1級レベルの方でも企画や営業の仕事はまず回ってきません。

つまり斡旋業者を通す事で、就職の際の英語力問題が解決することはありません。むしろ斡旋業者だからこそ、英語を話せない方に英語環境の仕事は紹介しません。回されたとしても、労使双方が困るだけですしね・・・。

・・・ということは、現地企業で働くには、最低でも現地企業に自力で入れるくらいの英語力が必要ってこと?

その通りです。
簡単な話、英検4級の方がお金とコネを使ってニュージーランド人だけの職場に入っても、最初の1時間で首を切られて終わりです。海外の就職で、語学力は避けて通れません。

まとめ:インターンシップについて

結論として、インターンシップを目的にするのは微妙なところです。
あくまで「やりたいこと」を追いかけて、その結果として「海外での就労」しか選択肢がなかった場合にのみ、考えるべき手段と言えそうです。

また弊社ではインターンシップのご紹介はしておりません。

前述の通り、無給のインターンシップは労働法に違反する可能性が高く、また有給のインターンの紹介は職業あっせん業務ですので、留学エージェントの弊社が扱える範囲を超えてしまっています。

いずれにせよ海外インターンシップをお考えであれば、まずは英語力を上げて自力で就職するというのが、ストレートで、普通で、一般的な考え方です。

まとめ:インターンシップについて

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