Tax Return(タックスリターン)の申請方法

Tax Return (タックスリターン)/ ニュージーランドの確定申告

ニュージーランドの所得には例外なく所得税が掛かります。
また通常、アルバイトでの所得は多めに源泉徴収されていますので、年末調整をした際に過払い分が返ってきます。

また現在、タックスリターンは政府が自動的に計算 ⇒ 還付しているのですが、日本帰国前にIRDのオフィスに直接行くと間違いがありません。オフィスでの申請であれば、その際にIRD番号の登録末梢も申請できます。

それでは以下、タックスリターンについて掘り下げて考えてみます。

ニュージーランドのTax Return (タックスリターン)の概要

Tax Return (タックスリターン)とは日本でいう年末調整です
ニュージーランドでIRD登録(税務登録)をされた方は毎年、定期的に支払った税金と納税額の差額の調整が行われています。

それを踏まえつつ、ニュージーランドから日本に完全帰国する場合はIRD登録を抹消 ⇒ その年の納税額を確定 ⇒ 定期的なタックスリターンの前に、納税額の過不足を清算することになります。

以上よりワーホリなどの短期滞在者のタックスリターン(Tax Return)とは、「帰国前の税金整理」といった意味合いになります。

ニュージーランドの所得税率について

ニュージーランドの所得税率はスライド方式です。
具体的には0~14000ドルまでが10.5%、14001~48000ドルまでは17.5%という風に決められています。

ただし会社は「最終的に社員が1年で幾ら稼ぐのか」を事前に把握できませんので、通常は12~15%程度でざっくりと源泉徴収しています

源泉徴収の割合 / 税額は給料明細をご確認ください。ちなみに所得税は「TAX」や「PAYE」などと書かれることが多いです。

そして Tax Return (タックスリターン)はこれを正確に計算し直し、既納税額と実際の税額との過不足を清算する手続きです。

NZのTax Return (タックスリターン)で戻ってくる金額の目安

以上より税込み所得が14000ドル以下/年であれば還付金が戻る可能性が高いのですが、実際に幾ら戻るのかは各事業者の源泉徴収の割合次第ですので、一般的な目安はありません。

また上記の理由より、Tax Return (タックスリターン)で既納額の全てが戻るわけではありません。「戻ってくるのはあくまで過払い分のみ」である旨、ご注意ください。

NZのTax Return (タックスリターン)、返金額の参考例

NZのTax Return (タックスリターン)、返金額の参考例

例えば時給18.9ドル、8時間/日、週5日のフルタイムで3か月働いた際の給料明細が以下だった場合、源泉徴収で13% = 1170ドルを先払い納税しています。

  • 総支給額 : 時給18.9ドル@8時間@週5日@13週 = 9828ドル
  • 源泉徴収額 : 1278ドル(会社が税率13%で適当に徴収)
  • 手取り総額 : 8550ドル

この状態でTax Return (タックスリターン)申請をしますと正確な税額は「9828ドル@10.5% = 1032ドル」ですので、過払い分の246ドルが返ってきます。つまり手取りの合計は「8550ドル+246=8796ドル」になります。

また全く同じ総支給額でも源泉徴収率が11%だった場合、既納額は1081ドルですので、還付額は49ドルになります。

  • 総支給額 : 時給18.9ドル@8時間@週5日@13週 = 9828ドル
  • 源泉徴収額 : 1081ドル(会社が税率11%で適当に徴収)
  • 手取り総額 : 8747ドル

つまり手取りの合計は「8747ドル+49ドル=8796ドル」、これでどちらのパターンであっても、「9828ドルの収入に対し1032ドルの所得税を支払っている」公平な状態になります。

上記は所得税のみに焦点を当てた大まかな参考例です。実際にはACCの徴収金や銀行利息への税が絡むなど、細かな違いが出てきます。
また昨今は毎月の月給に合わせて割と正確な源泉徴収を行う会社も多く、一昔前に比べて返金額は小さくなってきています。

ニュージーランドのTax Return (タックスリターン)の手続きと申請方法

具体的に Tax Return (タックスリターン)は「IR3」という書類の提出で申告します。

またIR3の申告手続きは紙ベース、オンライン、IRD支局の窓口で、そして前述の通り「政府が定期的に自動で」手続きをしていますが、ワーホリを終えて日本に帰国する場合などは、IRD支局の窓口で手続きをします。

窓口の申請ならば、そのままIRD番号の失効依頼もできるので便利です。通常、10分くらいで手続きは終わります。

IRDの申請先オフィス

オークランドですと、Takapuna が一番近いオフィスです。シティ中心部にはオフィスがありません。

ちなみにお近くのIRDオフィスの住所は通常の検索では中々に出てきませんので、google mapで「ird + 地域名」で調べます。たとえば Nelson ならば、こんな感じです

ニュージーランドのタックスリターン申請、IRD番号の破棄に必要な書類

アルバイトで就労しただけならば、タックスリターンとIRD番号の破棄に必要な書類は以下になります。

  • パスポート
  • ニュージーランドを出国する航空チケット
  • IRD番号
  • 振込先のニュージーランドの銀行口座詳細
  • もしあれば、給料明細の控え

IRD「カード」は必要ありませんが申請書にIRD番号を記入する欄がありますので、IRD「番号」はご用意下さい。

タックスリターンの還付金の受け取り方法

Tax Return (タックスリターン)の還付は日本でも受け取れます

通常、1~4週程度で指定されているニュージーランドの銀行口座に送金されます
それを TransferWise などを利用して日本に送金する、もしくは現金で引き下ろすなどした後に銀行口座を閉じて、全ての手続きは完了です。

IRDの銀行振込先を、日本国内の銀行に変える方法

現地でのアルバイトがNZ出国ギリギリまで入っているなどでNZ出国までにタックスリターンが間に合わない場合も、基本的には通常通りNZの銀行に給料振り込み&IRDからの返金 ⇒ 日本帰国後にオンラインバンキングや TransferWise を利用して日本に送金 ⇒ オンラインで銀行口座の閉鎖申請、という手続きで問題ありません。

それを踏まえつつ、すでにNZの銀行口座を閉じている場合などは以下の手順でIRDの銀行振り込み先を日本の銀行に変えることで、日本の銀行で返金を受け取れます

まずは以下からIRDにログインをして、画像の手順で振り込み先の銀行口座を変更します。

ここからログインします。

IRDの銀行振込先を、日本国内の銀行に変える方法

開いたページ、Manage Refund bank Accounts をクリックします。

IRDの銀行振込先を、日本国内の銀行に変える方法02

表示されている銀行口座をクリックします。
ちなみに通常口座は1つだけしか表示されませんが、複数ある場合は全て同じ手順で変えておきます。

IRDの銀行振込先を、日本国内の銀行に変える方法03

国名でJapanを選び、SWIFTコードと口座番号、口座名義人名を正しく記入します。
またSWIFTコードは日本の銀行の公式サイトに記載がありますが、分からない場合はサポートセンターにお問い合わせください。

IRDの銀行振込先を、日本国内の銀行に変える方法04

その後、返金があったところでIRDにログイン ⇒ 「Secure mail」からIRD番号の破棄を申し出て、全ての手続きは完了となります。

税務関係の通知書は日本にも届きます

Tax Return (タックスリターン)の通知は日本にも届きます

ニュージーランドで手続きをせずに日本に帰った場合、IRDから日本のご住所に「IR3の申請を怠った」という内容の違反金の請求書が届くことがあります。

状況にもよりますので何とも言えませんが、まずは国際電話での本人確認などを済ませてIRDのウェブサイトでID登録 ⇒ 「Secure mail」から既に日本に帰国している旨、もうニュージーランドには住んでいない旨、ニュージーランド国内での収入が無い旨を告げることで、違反金の支払いが免除になるケースが多いです。

その上でIRDにログイン ⇒ 「Secure mail」からIRD番号の抹消手続きを依頼します。

いずれにせよ日本に連絡が届いた場合、まずはIRDに連絡をして詳しい状況をご確認下さい。

税務は全て個別ケースとなりますので、弊社では本ページに記載されている以上のお手伝いやインフォができません。代理申請や税務相談はIRDに直接、もしくは資格を持った会計事務所にご相談下さい。

タイトルとURLをコピーしました