【比較】 日本からのおすすめの両替方法 / Wise、銀行の海外送金、円送金、クレジットカード、キャッシングで比較する


  • 2番目におすすめなのはクレジットカード、便利ですし無料の海外旅行保険も付きます
  • 海外はクレジットカードが無いと困る場面も多いので、使う予定が無くても作っておくのが基本です
  • まぁ、年会費無料の楽天カードが1枚あれば十分です
  • 第3の選択肢は銀行送金、「昭和世代だから難しいことはわからん!」というパターンの選択肢です
  • 最終的な手数料はWiseよりかなり高いです
  • 送金額や国、受け取り側の銀行手数料にもよりますが1~3%程度高いです
  • 銀行は主な儲けを為替レートで作っていますので「送金手数料が安い」、「送金手数料無料」といった広告に注意します
  • 提出書類や確認作業が多く、送金する度に時間と手間が掛かります
  • ここから先はおすすめしない両替、基本的には選択肢にはなりません
  • 「国際キャッシュカード」は紛失時に預金額の全てが盗られる危険性が恐ろし過ぎるのと、最終的な手数料が銀行送金より高いので選択肢から外れます。よく見かける「送金手数料無料の広告」に騙されないよう注意です
  • 「スマホ系や信販系」などの特殊な方法は国際キャッシュカードより更に不利な為替レートがほとんどです。よく見るとレートが2重、3重に上乗せされています
  • 「現金持ち込み」はセキュリティ的に絶対にNG、日本人は「飛行機内専門の国際スリ集団」の良いカモです
  • 「円送金サービス」はWiseの登場により廃れました。Wiseに比べてセキュリティ面が弱く、為替レートも悪いです

結論から書けば、Wise(旧トランスファーワイズ)とクレカの二択です

日本からの海外送金・両替はWiseがメインで、クレジットカードをサブで利用するのが基本です。

これ以外は選べませんし、出発まで時間があるのなら両方準備しておくのが基本です。

その他の方法、たとえば銀行からの海外送金、円送金、国際キャッシュカード、旅行会社や携帯電話会社などの両替サービス、現金持ち込みなどの送金 / 両替方法は、Wiseとクレカの下位互換です。

結論から書けば、NZへの海外送金はWise(旧トランスファーワイズ)とクレカの二択です

金融業者は手数料ではなく、為替レートで主な儲けを出しています

海外送金の広告はどこも大抵「手数料無料」や「安価な手数料」を推してきます。

しかしこれは居酒屋さんの広告に「お通し無料」や「座席料無料」と書いてあるのと同じで、あまり意味はありません。

重要なのは一つ一つの手数料が無料かどうかではなく、「それで結局いくらなのか?」という部分です。

極端な話、為替レートを10円高くすれば事務手数料や振り込み手数料を無料にしても、余裕で儲かります。

せつめいアザラシ

銀行や国際キャッシュカードの広告には、そういった引っ掛けトリックが隠されていることが多いです。

以上より海外送金について考える際には「手数料無料などのひっかけ広告に釣られない」、「結局いくら払うのかで比較する」の2つが大事です。

おすすめ度No1:Wise(ワイズ、旧トランスファーワイズ)の利用

おすすめ度No1:Wise(ワイズ、旧トランスファーワイズ)の利用

学費の送金から生活費の両替まで、Wiseは安くて便利で安全です。

まず第一に、Wiseの為替レートは世界最強です。

これは日本だけではなく、世界中のどの金融業者と比べてもWiseの方が安いのです。

つまり中国にもアメリカにもロシアにもヨーロッパにも、Wiseより有利な為替レートで取引する会社がありません。

実際にWiseの為替レートはリアルタイム為替レートと全くの同値、それでいて手数料は100万円の送金で6000~7000円程度と激安で、さらに受け取り側の銀行手数料もかかりません。

結果として他の全ての海外送金方法よりもWiseの方が総額が安くなります。

せつめいアザラシ

居酒屋さんで言えば「ビールも料理も仕入れ値で販売、座席料だけ掛かる」イメージです。そしてその座席料も激安な状況です。

ちなみにWiseのアカウント登録はこちらにまとめてあります。

Wiseは安いだけでなく安全です

またWiseは安全面のフォローとして履行保証金制度に則り、日証金信託銀行株式会社に正規の供託金を支払っています。

ですから万が一送金しているタイミングでWiseが倒産したとしても返金があります(詳細は利用規約に記載されています)。

つまりセキュリティ面も銀行と同程度の信頼度があるのです。

さらに専用アプリがかなり使いやすく、一度送金した相手にはスマホから簡単に海外送金できるのもポイントです。

以上よりWiseは「日本円からの両替」も「日本円への両替」もベストな為替レートで両替できる & その割に手数料が安くて便利な海外送金方法と言えます。

さざんくろす君

Wiseの為替レートより安い値で売るブローカーがあれば買って即売りで無限にお金を作れますし、高い値があれば売って即買いで億り人になれます。Wiseの為替レートは完全に公平で中立な「問屋さんが使う為替レート」です。

Wiseアカウントにはニュージーランドの銀行口座番号が付いてきます

また注目したいのはWiseに登録することで日本に居ながらNZの銀行口座番号を貰える点です。

つまりWiseでアカウントを作っておけば現地で銀行口座を開くことなく、給料の受け取りやNZ国内への振り込みまでできるのです。

この点、以下のページでクレジットカードとの比較もしていますので、ご確認ください。

特にWiseをおすすめするシチュエーション

Wiseは「海外留学の学費の支払い」、「毎月の生活費や給料の受け取りと振り込み」、「大きなお金の一括移動」、「現地で銀行口座を開けない短期の留学や旅行」、また「多数の国にまたがる長期の海外旅行」に向いています。

つまり、ほぼ全てのシチュエーションでWiseは役立ちます。

特にWiseをおすすめするシチュエーション

またデビットカードも作っておけるとベストです。

それで世界中のATMを僅かな手数料で利用できる & 現地での買い物やATMでの引き下ろしもできる、また現地の銀行口座を開くまでの繋ぎにもなりますので、さらに自由度が上がります。

Wiseのアカウント開設方法

Wiseの登録方法 / 利用方法は以下の記事をご確認ください。

おすすめ度No2:クレジットカードの利用(手数料が安く、便利)

クレジットカードは手数料がかなり安く、便利です

次に有利な両替方法は「クレジットカードのショッピング機能とキャッシング機能を利用する」です。

特にショッピングはWiseの為替レート + 2%程度の上乗せですので、かなり有利です。

さざんくろす君

例えば楽天カードですと利用額の1%のポイントが付く ⇒ 結果、Wiseと比べて1%程度の差に収まります。付帯の無料海外保険を考えると十分にペイするかな、と。

そしてクレジットカードはその利便性が大きな魅力、たとえば現地のスーパーマーケットやネットショッピング、レストランやホテルの支払いなど、ほぼ全ての支払いシーンで使えるのが強みです。

ちなみにWiseもMastercard系のデビットカードを作れますが、ショッピングでポイントが付くのと買い物に保険がつく点、クレジットカードの方が有利です。

短期留学や旅行など現地で銀行口座を作れない方にとって、クレジットカードは必須アイテムです。もしもお持ちでない方は出発までに必ず作っておきましょう。

クレジットカードは2枚作るのが基本です

メインの1枚は普段使い & お財布で管理、もう1枚は予備としてスーツケースで管理 ⇒ 思わぬ盗難・紛失に備えます。

ちなみに利用上限は50万円以上、キャッシング枠は20万円以上あると安心です。

クレジットカードは無料の海外保険も魅力です

クレジットカードに付帯する無料の海外旅行保険が地味に使えます

もちろんカード付帯保険だけでは海外の高額医療に対応できないのですが(200~300万円の医療費枠、ニュージーランドでは数日で使い切ることもあります)、たとえばニュージーランドであれば格安の現地保険と組み合わせることで威力を発揮します。

この裏技を知っているだけで最大15万円/年の節約になりますので、以下の記事もご確認ください。

さざんくろす君

結論としてクレジットカードは為替レートがWiseの次に有利で利便性も高く、また無料で海外旅行保険が付いてくるので持っていて損はありません。とりあえずは年会費無料 & ポイントが貯まりやすい楽天カードがおすすめです。

おすすめ度No3:銀行からの海外送金は「安心、でも高くて遅くて面倒」です

銀行からの海外送金は「安心、でも高くて遅くて面倒」です

銀行からの海外送金は特別な法に守られていますので、これよりも安全で確実な資金持ち込み方法がありません

ただし銀行の海外送金の「手数料合計」は高く、また着金まで1~2週間掛かるので緊急時の即対応は難しいというマイナス点があります。

そして現在はオレオレ詐欺防止のため、特に窓口からの海外送金は「学校からの請求書の提示」や「送金先の家族との関係」などを求められることがあり、地味に面倒です。

結論として銀行送金は「昭和世代だから難しいことはわからん!」という方のための選択肢、という位置づけです。

それでも銀行送金の手数料と為替レートはまだ良心的です。国際キャッシュカード、スマホ系や信販系の両替サービス、旅行会社や留学エージェントの両替と比べたら、ずっと安いです。

銀行からの海外送金は、留学生側と日本の家族との協力が必須です

Wiseやクレジットカードはアプリを入れて自分で管理&送金が可能ですが、銀行手続きは日本のご家族の協力が必須です。

そしてこれ、うまく行かないことが多いのです。

  • 留学生が日本のご家族に送金を頼む
  • ご家族が利用している銀行支店から海外送金しようとする
  • 手続きが細かい & オレオレ詐欺防止のために学校からの請求書が必要だと行員さんから言われる
  • 慎重な銀行だと学生との関係性を住民票などで示すよう求められることも
  • 特に地方の銀行だと色々とキツイです
  • 結果、送金完了まで複数回の銀行通いでご家族のイライラMAX
  • 八つ当たり的に何故か留学生がご家族から怒られる(←これ)
  • 海外送金をする度にこの繰り返し(←地味にここも)
  • とにかく日本に送金をお願いするたびに誰もが憂鬱になるという地獄のループ

・・・以上、留学生あるあるでした。

せつめいアザラシ

少しでも「あー、ウチもそうなるかも・・・」と思った方はご覚悟 & できる限りの事前準備を。地獄のループ、厳しいです。

銀行送金の地獄ループを回避するために

基本、出発前に留学生自身がご家族のWise登録をヘルプ ⇒ 数万円だけチャージ ⇒ いつでもご家族のスマホから簡単に送金できるようアプリの設定までしておくのをおすすめします。

最終的にWiseを使わなかったら、それはそれでいいんですし。

チャージした数万円を使わなかった場合、日本帰国後に元の銀行口座に送金して終わりです。

またそれができない場合、せめてクレジットカードだけは作っておきましょう。

最悪、現地ATMでキャッシング ⇒ クレカの引き落とし口座(日本の銀行)に資金を振り込み、という手段を取れます。

手数料と利息は高いですが、とりあえず現地に資金を動かせます。

ちなみに高校留学などでクレカを作れない年齢であっても家族カードを作れます。

そして家族カードさえあればほぼ確実に「もう銀行送金はこりごりだから、家族カードのキャッシング機能で現地ATMからお金をおろしなさい」と言われる流れになります。

せつめいアザラシ

・・・まぁ、そうならないようWiseアカウントを作っておくのがベターです。

国際キャッシュカードは使いどころがありません

国際キャッシュカードは使いどころがありません

ここから以下、積極的にはおすすめしていない送金方法です。念のためにざっと触れておきますが基本、これ以降は読み飛ばし推奨です。Wiseとクレカで十分ですし、最悪、銀行からの海外送金で対応できます。

国際キャッシュカードとは日本円の預金を現地のATMで引き出せるキャッシュカードで、トラベルカードなどと呼ばれることもあります。

基本的には銀行や大手旅行会社が扱っているサービスで、旅行雑誌などで「現地ATM手数料無料」や「両替手数料無料」といった宣伝を見かけることも多い両替方法です。

国際キャッシュカードのメリットは「クレジットカードと違ってカード発行審査が無く、未成年の方でもカードを作れる点」です。

またお申込みから発行まで1週間程度というのも魅力です。

それでいて現地ではVISAカードと同じようにATMでのキャッシュ引き下ろしもOKなので便利です。

ただし為替レートはクレジットカードのレート + 3~6%増しですので、クレジットカードを作れる方にとってはほぼ意味の無いカードです。

ATM利用時の手数料は確かに無料ですが、為替で儲けを作るビジネスモデルです。Wiseと比べると5%以上不利な両替方法です。

また盗難・紛失時は預金を全てを引き出されるリスクがあり、最悪、一文無しで路頭に迷う可能性があります。

さざんくろす君

盗難時の補償額の上限はカードを発行した銀行によって変わります。またたとえ全額補償されるとしても補償されるまでは口座にお金がないので、結局は一度日本に帰国するしかありません。

以上を考えますと銀行系の国際キャッシュカードは使いどころがなく、選択肢になりません。

円送金サービスはWiseの登場で廃れつつあります

一部の旅行代理店や留学エージェントで断っても断ってもしつこくおすすめして貰える両替方法で、国際金融業者や為替ブローカーを介して送金・両替する方法です。

具体的にはそういった金融ブローカーや留学エージェントを全面的に信用して、苦労して貯めた大切なお金を預け、数日から数週間後に指定した口座に指定した通貨を振り込んで貰う流れです。

ただし金融ブローカーや中継する金融機関が日本の法務局や信託会社に履行保証金を供託していないケースが多く、その場合は送金中にブローカーが倒産したり夜逃げした際の返金や補償がありません

また仮になんらかの供託をしていたとしてもトラブル発生時に供託金からの補償が適用されるかどうかを契約書や約款で確認する必要があります。

いずれにせよブローカーや留学エージェント、それから中継する金融機関を完全な自己責任で信用し、疑うことなく信じきって、彼らの口座に大切なお金を振り込む所から手続きが始まります。

私には絶対にできませんが、とにかくそこがスタート地点です。

さざんくろす君

ちなみに金融ブローカーや留学エージェントによる持ち逃げや倒産被害は毎年発生しています。毎年、必ずです。

さらに隠れリスクとして例えば金融ブローカーが中国系だった場合、トラブルになった際には中国での裁判になります。ロシア系であればロシアでの裁判になります。

また中継する海外金融機関、海外ブローカー、海外銀行でトラブルが発生した場合も、裁判は各国の裁判所になります。

ちなみに旅行代理店さんなり留学エージェントさんなりから「どれだけ得か」をたくさん聞かせて貰えますが、実際のところはWiseと比べれば一目瞭然です。数字は嘘をつきません。

以上よりWiseの登場以降、円送金サービスは世界的に廃れつつあります

海外への現金持ち込み

海外への現金持ち込み

飛行機内の盗難 / 紛失で即詰んでしまいますので、キャッシュの持ち込みは絶対にNGです

実際に飛行機専門のスリもいますので、現金の持ち込みだけは無い感じです。

それでも1~2万円はヘソクリでお持ちになっても良いかもしれません。

いざとなれば現地の銀行で簡単に両替できますし、帰国した際に日本の空港からご自宅までの交通費として使えます。

出発前にANZ銀行の口座を作る

以前はANZ銀行の日本支店で口座開設できましたが現在、口座は作れません。

日本からの両替方法を手数料と為替レート、また安全性で比較した結論

結論:Wiseのアカウントとクレジットカードを作るのがベストです

とりあえず学費やバックパッカーズの予約などでWiseを使ってみる ⇒ 実際の使い勝手や為替レートの良さ、使い方を事前に確認しておけると完璧です。

また送金する機会がないのなら、とりあえず数万円だけチャージしてデビットカードを作っておくと良いでしょう。

そして現地到着後は銀行口座を開設 ⇒ Wiseアプリ経由で日本円を移動する流れで対応します。

またクレジットカードは年会費無料でポイントが付きやすく、そして海外利用制限のない楽天カードがおすすめです。