結論を先に把握したい方は別記事の各ビザごとのベストな保険組み合わせをご確認ください。
また新型コロナウィルスに対応する保険については別ページにまとめましたので、ご参照ください。
ニュージーランドへの旅行、留学、ワーキングホリデーの保険、大きく分けますと選択肢は「日本の海外旅行保険」と「クレジットカード付帯の無料保険」と「ニュージーランドの現地保険」に分かれます。
そして第四の選択肢として、クレジットカード付帯の無料保険と ニュージーランドの現地保険の組み合わせがあります。
例えばワーキングホリデーであれば「クレカ付帯の無料保険で90日間の荷物をカバー」+「医療費補償が無制限の現地の格安保険に1年間加入」といった選択が可能です。
「携行品はクレカ付帯の無料保険で対応する」のが節約のコツです。
このページではそういった組み合わせまで見越しつつ、この3つの保険を比較しています。
2分で結論!ニュージーランド滞在中のおすすめ保険
まずは結論から。
そして各ビザ、各滞在目的ごとのおすすめプランはこちらの記事にまとめてあります。
ワーホリでファームで働くのならこれ、学生ビザで携行品補償までつけるならこれ、とおすすめしていますので、ベストな保険選びにご活用ください。
2分で比較!ニュージーランド滞在中の保険のメリットとデメリット
日本の海外旅行保険 | 掛け金が高すぎます 日本語サポート、わりと貧弱です |
ユニケア保険 | 途中帰国すると強制的に契約解除 言われているほど安くありません 学生プランは大丈夫 |
サザンクロス保険 | 一般プランの医療費の補償額に不安あり 学生プランは大丈夫 |
Orbit保険 | 現状、デメリットがありません 学生プラン、一般プラン、ともに大丈夫 |
結論としてどの滞在パターン / どのビザであっても、現地のOrbit社の保険が有利な状況です。そしてそれ以外の選択肢は、何かしらのデメリットがついてきてしまいます。
新型コロナウィルスに対応している保険について
現状で特に気になるのは現地での新型コロナに対する医療と保険です。弊社でも国境開放以降、多くの方からご質問を頂きました。
この点は特設ページにまとめましたので、ご確認ください。
簡単に言ってしまえば「新型コロナの医療費はNZの保険会社が必須」、「航空券は予約変更できるチケットを購入するがベスト」ということになります。
それでは以下、「結局、どの保険に入れば新型コロナウィルスにも現地の医療や盗難にも対応できるのか?」について詳しく見ていきます。
ニュージーランド滞在中の各種保険のメリットとデメリットを細かく比較する
日本の海外旅行保険のメリットとデメリット
まずは日本の保険会社が販売している海外旅行保険についての考察ですが、正直、日本の保険にはメリットがありません。
・・・と書くと「日本語サポートはメリットでは?」とお考えになる方も多いと思いますが、実は各社の広告にある「日本語サービス」とは病院の予約を取ってくれるだけのことで、病院受付やドクターとは英語で話す必要があります。つまり一番大変なところは通訳がないのです。
それから「キャッシュレス治療」も対応している病院が大都市にしかなく、基本的に医療費は立て替え払い ⇒ 日本円で日本の銀行に振り込まれるのが一般的です。ちなみに日本の保険は提出書類が多く、保険金の払い出しに時間がかかり、また振り込まれた日本円をNZドルにするのに手数料がかかかります。
そして最大のマイナスポイントは掛け金が高い点です。
日本の保険はどの会社で見積りをとっても1年の掛け金が25~30万円ですので、真っ先に選択肢から外れます。ニュージーランドの保険会社であれば盛り盛り最大補償のプランでも8万円ですので勝負になりません。
医療費補償の上限を1000万円するなどで掛け金を下げられますが、それですと保険の意味がなくなってしまいます。ニュージーランドでは入院が長引くだけで、1000万円くらいすぐにかかります
日本の海外旅行保険の結論
掛け金が高すぎて使いどころが見出せません。やはりNZの保険の4~7倍というのは選択肢として厳しいです。
さらに日本語サポートも中途半端ですし、保険金の受け取りも「必要書類を日本に郵送する or 日本帰国後に日本円で」というのも地味に気になるマイナスです。
以上より日本の海外旅行保険は留学でもワーキングホリデーでも観光でも、まず第一に選択肢から外れます。
あくまで「弊社調べ」ですが、NZの格安保険を知っていながら日本の海外旅行保険に加入する人って全体の1%くらいです。親族や友人の付き合いで加入する方がたまに居たくらいです。
クレジットカード付帯保険のメリット、デメリット
メリットはやはり無料で使える点、使える状況であれば積極的に利用すべきです。
また携行品の補償が地味に優秀で、これとOrbitの「携行品補償なし」プランを組み合わせることで保険代金を節約できます。
具体的にはワーホリでの滞在、「医療費は無制限補償 + 最初の3か月はクレカ保険で携行品補償あり」ならば1年の掛け金は560ドル=3.9~4.5万円(1NZドル=70~80円で計算)です。
この点はこちらの記事にまとめましたのでご確認ください。
携行品補償は掛け金がそこそこしますし、盗難と紛失はNZ到着直後に集中しますので、そこを「日本出発日から3か月間有効の無料クレカ保険」でカバーできるのは大きなメリットです。
ただしクレジットカード付帯の無料保険は「利用に条件がある」点に注意が必要です。
具体的にクレジットカード保険には「自動付帯」と「利用付帯」があり、利用付帯の場合は「該当する海外旅行の航空チケットを対象の店で対象のクレジットカードで購入していなければならない」といった条件が設定されています(条件はカードによって変わります)。
それで毎年、カードの保険適用条件をクリアーせずに渡航 ⇒ 現地で高額の治療 ⇒ 保険が適用されずに多額の借金を負うケースが発生しています。
その他、医療費の補償額の上限が数百万円と低額なので、海外でありがちな1千万円、2千万円といった高額請求に対応できません。
さらに留学について言えば「医療費が無制限でない保険」はニュージーランド教育省の規定から外れますので、クレジットカード付帯保険は単独で「留学中の保険」としては認められません。もしもクレカ保険しかお持ちでない場合、登校初日に学校指定の現地保険に加入することになります。
以上より運用としてクレカ付帯保険は「現地の医療費無制限補償の保険との組み合わせ」が必須です。
1~2週の短期観光であればクレジットカード付帯保険だけでも良さそうに見えますが、それでもニュージーランドの保険の掛け金は2週間で6000円程度 ⇒ それで医療費が無制限補償&確実に補償を受けられるという安心感を買えます。 やはり海外、医療費が無制限かどうかは重要なキーポイントです。
クレジットカード付帯保険の結論
まず第一に保険金がおりる、おりないのトラブルが多い保険です。無料だからこそ利用条件をクリアしているかどうかを、しっかり確認しなければなりません。
また医療費の補償が数百万円と低額なので、一番の心配ごとである高額医療の保険として単独では機能しません。
ただし携行品の補償はかなり使えるメリットです。これを利用することで有料保険は「病院関係のみのベーシックプラン」に加入 ⇒ 全体の掛け金をおさえられます。
クレカ保険はメインの選択肢になりませんが、他の保険と組み合わせることで威力を発揮するサポーター的な立ち位置です。これをどう利用するかで掛け金や補償、そして安心に大きな違いがでてきます。
ニュージーランドの現地保険のメリット、デメリット
メリットは「掛け金の安さ」と「手厚い補償内容」です。
医療費無制限補償の1年の加入ですと掛け金は3.9~8.5万円、日本の保険の1/7~1/4です。
学生ビザだけではなく、ワーホリビザ、観光ビザ、就労ビザなど、永住権以外のビザであれば加入できます。
デメリットは公式サイトが英語で書かれている点くらいですが、Orbitであれば日本語版の公式パンフレットを用意していますので補償内容の確認は容易です。
また加入方法も弊社が日本語でご説明していますので、特に問題ありません。
学生プランの加入方法
一般プランの加入方法
ただしOrbit以外の保険会社、具体的にユニケアとサザンクロス保険は一般プランに強烈なデメリットがあるので注意が必要です。
この点は以下のページで詳しく説明していますが、結論としてワーキングホリデーや観光ビザでの渡航に際し、ユニケアとサザンクロス保険は選べません。
自分で言うのもなんですが、ユニケアとサザンクロス保険とOrbitを比較したこの記事は良く書けています。現地の保険で迷っている方は是非ご一読ください。5分で読めます。
それを踏まえつつ以下、ユニケアとサザンクロス保険のデメリットを簡単にご紹介しておきます。
ユニケア保険のデメリット
まず第一にユニケア社は途中で一時帰国すると契約解除になるのがデメリットです。
学生プランに関してはニュージーランド教育省の規定によってこの点が修正されていますが、一般プランは一時帰国した際に一方的に契約を破棄されてしまいます。
例えばワーホリで12か月の加入&⇒ 1か月経った所で日本のご家族に会う用事ができて一時帰国 ⇒ 一方的に契約が破棄される & 11か月分の掛け金の返金もありません。
サザンクロス保険のデメリット
次にサザンクロス保険は一般プランの医療費に上限が10万ドルに設定されている点がデメリットです。
状況にもよりますが、NZですと緊急時は10万ドル= 700~800万円の医療補償を数日で使い切ってしまいます。
ですから例えば急な心臓発作 ⇒ ヘリコプターで緊急輸送 ⇒ 緊急手術 ⇒ 集中治療室で数日⇒ 再手術 ⇒ 1か月の入院で3千万円の請求の場合、保険金が800万円しか保険金がおりない ⇒ 2200万円は借金になります。
いずれにせよ10万ドルは複数枚のクレジットカード付帯の無料保険と同じレベル、この保険にお金を払う理由がちょっと思いつきません。
ニュージーランドの現地保険の結論
現地保険はOrbit社しか選べません。そしてOrbitが全てのパターンにおいて最良の選択肢でもあります。
Orbit保険であれば医療費は無制限補償 & 掛け金も一番安い& 携行品補償なしを選べる = クレカ付帯保険を活かせる & 途中帰国OK & 日本語パンフレットあり & 保険金請求もスマホのみで簡単に手続きできます。正直、メリットしかありません。
弊社をご利用の方の95%以上がOrbit社の保険をご利用になっています。ユニケアやサザンクロス社をご利用になるのは、「学校申し込み時に、英語学校に保険も丸投げするパターン」くらいです。
ニュージーランド滞在中の保険についての結論
長々と書きましたが、ニュージーランド滞在中はどのビザ、どのパターンであっても、Orbit社の保険に入っておけば基本的に間違いありません。
医療費は無制限補償で安心、日本からの救援者支援の補償もあり、掛け金も年間で4~6万円です。最強&完璧です。
また以下、「Orbit保険のどのプランを選べばいいのか?」について記事にまとめました。ビザと滞在目的ごとに、最適な保険プランをご紹介しています。
ニュージーランド向け保険のおすすめ度とポイント
- 「日本の海外旅行保険」は掛け金がNZの保険の4~7倍、いくらなんでも高すぎます・・・。
- 「ユニケア社」は途中で一時帰国すると一方的に契約破棄されてしまいますので選択肢から外れます。
- 「SCTI(サザンクロス)社」は一般プランの医療費補償に上限が10万ドル = 約700万円というのが心配、掛け金も特に安くありません。
- 「Orbit社」は掛け金が安くて一時帰国OK、医療費は無制限補償、さらに携行品補償無しプランを選択 ⇒ クレカ付帯保険と組み合わせることもできます。完璧です。
以上よりニュージーランド留学やワーキングホリデーでの滞在は、Orbit社の保険で一択です。
また特にクレジットカードの付帯保険がある場合、Orbit社は「携行品補償なし」のプランに加入 ⇒ 掛け金の節約コンボが視野に入ります。
荷物の盗難や紛失はニュージーランド到着直後に集中しますので、「カードの付帯保険で90日はカバーされているから十分」とお考えになる方が多いです。実際、統計的に確かにその通りです。
ニュージーランドのおすすめ保険、Orbitの申し込み方法
Orbit保険の加入方法は以下にまとめました。クレジットカードがあれば公式サイトから10分で加入できます。
学生プランのお申し込み方法
一般プランのお申し込み方法
2分で比較するNZ滞在中の保険、よくあるご質問
Q.日本の保険のデメリットは?
掛け金が高すぎるのと、微妙に日本語サービスが使えない点です。たとえば診察中の会話は基本、通訳がつきません。
Q.ユニケア保険のデメリットは?
途中帰国すると強制解約させられてしまう点と、地味に掛け金が高い点です。立ち位置が完全にOrbitの下位互換です。
Q.サザンクロス保険のデメリットは?
一般プランの医療費補償の上限が10万ドル = 約700~800万円に設定されている点です。さすがにこれは不安過ぎます。
Q.結論として、おすすめの保険は?
留学でもワーホリでも観光でも「クレカ保険で携行品補償をカバーしつつOrbit保険のLite」もしくは「Orbit保険のPrime」で安定です。