NZワークビザ(就労ビザ)向けおすすめ保険

各種就労ビザ(Work VisaやSeasonal Employer Work Visaなど)でニュージーランドに滞在する場合も、Orbit保険に加入できます。

他の選択肢としてユニケアやサザンクロス保険がありますが、比較するとOrbi保険が安く、そして補償も手厚い状況です。

この点はすでに職場の同僚や上司、またフラットメイトなどから体験談 / おすすめを聞いているかとも思いますが、念のために以下、詳細を整理してみます。

Orbit保険 一般プラン補償内容(​OrbitProtectのExperience NZプラン)

​OrbitProtectのExperience NZプランの補償内容は以下の通りです。

補償項目 Primeプラン Liteプラン
障害発生から12ヶ月以内の医療費 無制限 同左
障害時の帰国・医療搬送費用 無制限 同左
出身国での継続治療費 最高NZ$20,000 同左
救援者の宿泊費と旅行費 最高NZ$100,000(NZ国内:1泊NZ$250、最大NZ$5,000) 同左
葬儀、火葬、遺体搬送費用 最高NZ$100,000 同左
障害期間中の自宅介護費用 最高NZ$50,000 同左
緊急歯科治療費(虫歯、親知らず、詰め物等は対象外) 最高NZ$500(NZのACC対象ならNZ$1,500まで) 同左
入院一時金(24時間以降) 1日NZ$100(NZ国内: NZ$3,000 / 海外: NZ$10,000) 補償なし
事故による死亡補償 最高NZ$25,000(16歳未満はNZ$10,000) 同左
携行品補償 最高NZ$30,000。NZ$10,000 + 事前指定オプション品NZ$20,000(1品最高NZ$2,500、事前指定オプション品は1品10,000まで登録可) 補償なし(オプションで指定品のみ補償)
紛失・破損した個人用文書の再発行費用 最高NZ$1,000 同左
所持金の盗難 最高NZ$500 同左
ストライキ、天候などによる旅行中断時の追加費用 最高NZ$10,000 同左
寄託手荷物の遅延による必需品購入費用(6時間以上の遅延時) 最高NZ$200 補償なし
途中帰国時の費用補填 最高NZ$10,000 同左
欠航・遅延による飛行機代金補填 最高NZ$10,000 同左
誤認逮捕、不法拘束に対する法的費用(自国以外でのみ対象) 最高NZ$10,000 同左
旅行のキャンセル費用 最高NZ$50,000 同左
個人賠償責任 最高NZ$2,500,000 同左
民間のレスキュー救助費用 最高NZ$10,000 補償なし
レンタカーの免責額補償 最高NZ$2,000 同左
レンタカーの使用不能補償 最高NZ$5,000 同左
出身国への一時帰国中の補償期間 1旅行につき最大9日間まで補償 同左
NZから豪・南西太平洋への旅行 1旅行につき最大31日間まで補償 同左
免責額 NZ$75(寄託手荷物の遅延による必需品購入費用を除く) NZ$75

Orbit保険 一般プランの掛け金(​ファームで仕事をしない場合)

就労ビザで働く際の職種が「レストラン、バー、カフェ、小売店、美容院、オフィス」など、比較的に危険を伴わない場所で働く場合は「基本掛け金」が適用されます

​OrbitProtectのExperience NZプランの「基本掛け金」は以下の通りです。

契約期間 Primeプラン
(個人)
Primeプラン
(家族)
Liteプラン
(個人)
Liteプラン
(家族)
8日間 NZ$89 NZ$189 NZ$57 NZ$139
15日間 NZ$124 NZ$249 NZ$80 NZ$179
1ヶ月 NZ$195 NZ$379 NZ$131 NZ$279
2ヶ月 NZ$286 NZ$559 NZ$197 NZ$399
3ヶ月 NZ$357 NZ$689 NZ$246 NZ$489
4ヶ月 NZ$430 NZ$829 NZ$294 NZ$588
5ヶ月 NZ$489 NZ$939 NZ$332 NZ$667
6ヶ月 NZ$532 NZ$1,039 NZ$379 NZ$726
7ヶ月 NZ$593 NZ$1,163 NZ$429 NZ$823
8ヶ月 NZ$646 NZ$1,289 NZ$479 NZ$899
9ヶ月 NZ$704 NZ$1,479 NZ$529 NZ$1,056
10ヶ月 NZ$764 NZ$1,559 NZ$579 NZ$1,179
11ヶ月 NZ$822 NZ$1,708 NZ$629 NZ$1,299
12ヶ月 NZ$882 NZ$1,799 NZ$679 NZ$1,399

※ 個人プランは「1名の大人と19歳未満の扶養家族」が対象、家族プランは「2名の大人(結婚または事実婚の関係)と19歳未満の扶養家族が対象」です。扶養家族は居ても居なくても掛け金は変わりません。

Orbit保険 一般プランの掛け金(​ファームや工事現場で働く可能性がある場合)

職種が「畜産ファームや工事現場、また重機を使うような危険を伴う職業に就く可能性がある」場合は、オプションで「ファーム特約」を付ける必要があります

せつめいアザラシ

通常の業務がフルーツ・ピッキングなどの園芸系であっても、農場内に小さな畜産ファームが併設されていることがあります。この場合、補償額が大きい場合などは契約違反と見なされる可能性がありますので、必ずファーム特約を付けておきます。
同様にフォークリフトが稼働している倉庫での業務なども基本、ファーム特約を付けておきます。

この点、詳細は以下をご参照ください。

また「ファーム特約」の費用は「基本掛け金 + Liteプラン掛け金の20%」です。

以上よりたとえば「動物も飼っているファームで働いている」、「建設現場での作業がたまにある」といった場合、掛け金は以下のようになります。

契約期間 Liteプラン
+ ファーム特約
Primeプラン
+ ファーム特約
8日 NZ$57 × 1.2 = NZ$68 NZ$89 + (NZ$57 × 0.2) = NZ$101
15日 NZ$80 × 1.2 = NZ$96 NZ$124 + (NZ$80 × 0.2) = NZ$140
1ヶ月 NZ$131 × 1.2 = NZ$157 NZ$195 + (NZ$131 × 0.2) = NZ$221
2ヶ月 NZ$197 × 1.2 = NZ$236 NZ$286 + (NZ$197 × 0.2) = NZ$325
3ヶ月 NZ$246 × 1.2 = NZ$295 NZ$357 + (NZ$246 × 0.2) = NZ$406
4ヶ月 NZ$294 × 1.2 = NZ$353 NZ$430 + (NZ$294 × 0.2) = NZ$489
5ヶ月 NZ$332 × 1.2 = NZ$398 NZ$489 + (NZ$332 × 0.2) = NZ$555
6ヶ月 NZ$379 × 1.2 = NZ$455 NZ$532 + (NZ$379 × 0.2) = NZ$608
7ヶ月 NZ$429 × 1.2 = NZ$515 NZ$593 + (NZ$429 × 0.2) = NZ$679
8ヶ月 NZ$479 × 1.2 = NZ$575 NZ$646 + (NZ$479 × 0.2) = NZ$742
9ヶ月 NZ$529 × 1.2 = NZ$635 NZ$704 + (NZ$529 × 0.2) = NZ$810
10ヶ月 NZ$579 × 1.2 = NZ$695 NZ$764 + (NZ$579 × 0.2) = NZ$880
11ヶ月 NZ$629 × 1.2 = NZ$755 NZ$822 + (NZ$629 × 0.2) = NZ$949
12ヶ月 NZ$679 × 1.2 = NZ$815 NZ$882 + (NZ$679 × 0.2) = NZ$1018

Orbit保険 一般プランの日本語パンフレット

詳細や条件については公式サイトの最新のパンフレット、こちらをご確認ください。

また参考のための旧パンフ、日本語版はこちらからご確認いただけます。

Orbit保険 一般プランの加入方法

Orbitprotect の公式サイトから加入します。詳細は以下をご参照ください。

Orbit保険 一般プランの注意事項

注意事項、重要事項は以下のまとめページをご確認ください。

ユニケア保険を選べない理由とデメリット

ユニケア保険を選べない理由、デメリット

ユニケアは途中で一時帰国するだけで一方的に契約を解除されてしまう可能性のある保険ですので、まず第一に選択肢から外れます。

  • ワークビザ取得後、たとえば12か月でユニケアの一般プランに申し込み
  • 1か月経ったところで日本のご家族に問題発生
  • お仕事を休んで1週間だけ日本に一時帰国することに
  • この場合でもニュージーランドを出国した所で保険契約は強制解除です
  • また残りの11か月分の掛け金は返金されません
  • NZに再入国する際には、新たな保険に入りなおす必要があります

これは長期NZ滞在者にとって受け入れられないレベルの大きなデメリットです・・・ということでユニケアに関してはこれ以上書くことがありませんので、次に進みます。

せつめいアザラシ

これは有名な話ですので、もしかすると職場や友人にもトラブルに遭われた方がいらっしゃるかもしれません。十分にお気を付けください。

サザンクロス保険を選べない理由とデメリット

次にサザンクロス保険ですが、こちらは加入後3週間は医療費の上限が1万ドルに設定されているので選択肢から外れます(Policy wording – Policy document – 27ページ [Standdown limit])。

参考として例えば最初の3週間で心臓発作 ⇒ 治療費が30万ドルかかった場合、退院時に29万ドルの借金が残ります。

この借金は返金する必要がありますし、当然、永住権審査や次のビザ更新にも影響します。

ニュージーランドは救急車に乗るだけで800ドルです。また地方都市からのヘリコプターでの緊急輸送は1万ドルを超えることがあります。さらに医療面を見るとCTを撮るのに500~1000ドル/回、集中治療室は6000ドル/日程度、つまり「地方からの移送 & 精密検査 & 集中治療室」だと初日だけで2万ドルかかる可能性があります。

いずれにせよ1万ドルの医療補償は安すぎですので、サザンクロス保険も選択肢から外れます。

やはり就労ビザ(ワークビザ)でのニュージーランド滞在中の保険は「医療費は全加入期間にわたって無制限補償」というのが、選択肢としての必要最低ラインです。

さざんくろす君

ニュージーランドの企業は従業員の任意保険に関して法的な監督責任を持ちませんので、ここはしっかりと自衛すべきポイントです。自室や旅先で倒れた際にも対応できるよう、間違いのない保険プランが必要です。

ユニケア、サザンクロス保険と、Orbit保険の比較

ここまでの内容をメリットとデメリットを軸に掘り下げた記事もありますので、お時間のある方はご確認ください。

「ニュージーランドの医療費は外国人でも無料じゃないの?」

ご指摘の通り、ニュージーランド国内の突発的な事故による怪我の治療費は外国人であってもACCが肩代わりしてくれます。

しかしACCがカバーしない就業中の怪我は意外と多いのです。

  • 自己責任による怪我(誤った持ち方で重い荷物を持ち上げた際の腰痛など)
  • 長期間の就労による職業病(慢性的な腰痛や腱炎など)
  • 使いすぎ症候群(Overuse injuries、同じ作業を長時間つづけた際の手首の痛みなど)
  • 無許可の危険作業による事故(資格のない作業員が重機を操作した場合など)
  • 重大な安全規則違反による事故(ヘルメットや保護具を着用せずに高所作業を行い、墜落して負傷したケース)

ACCの補償の判断基準は「自己責任による身体の酷使」、「使いすぎ症候群」、「姿勢の問題による負担」、「自己管理不足による怪我」、「安全規則違反による事故」などがあり、これに該当するとたとえ業務であっても支払いが拒否されてしまいます。

ワークビザ(就労ビザ)でNZ滞在中のおすすめ保険

就労ビザで滞在中の保険の掛け金の目安

就労ビザでニュージーランドに滞在する場合、償携行品補償を「なし」にする方が多いです。

これは「すでにニュージーランド生活も長いので荷物の紛失や盗難の危険性は低い」という考え方で、実際、統計的にもこれは理にかなっています。

以上より結論として就労ビザでのニュージーランド滞在中は「医療費補償が無制限のOrbitで携行品補償は無し」がおすすめです。

オフィスやレストラン、美容院、販売業などで働く場合のOrbit保険おすすめプラン

対象 レストラン、カフェ、ホテル業、販売業、オフィスワーク、IT業など

おすすめはOrbitのLiteプランです。携行品補償なしの12か月の加入で679ドル、医療費は安心の無制限補償です。

また携行品補償ありのOrbit Primeプランでも、1年で882ドルです。

携行品補償なし 携行品補償あり
6か月 379ドル 532ドル
12か月 679ドル 882ドル

畜産ファームや建設現場など、肉体労働系ジョブのOrbit保険おすすめプラン

対象 畜産系ファーム、園芸ファームだが一部で畜獣を飼っている場合、工事現場での仕事、倉庫や工場での作業、電気・水道・建築系の仕事

上記のプランにファーム特約(Manual Work Cover)を付けたものです。

おすすめはやはりOrbitの一般Liteプラン(Experience NZ Lite)、携行品補償なしの12か月の加入で815ドル、医療費は無制限補償です。

更に携行品補償を付けるなら一般Primeプラン(Experience NZ Prime)、1年で1018ドルです。

携行品補償なし 携行品補償あり
6か月 455ドル 608ドル
12か月 815ドル 1018ドル
さざんくろす君

これでファームや工事現場で働いていても医療費が無制限に補償されます。得られるメリットと補償内容を考えると、相当に安いです。

Orbit保険でファーム特約(Manual Work Cover)を付けるべきか分からない場合

職や業務によってはManual Workなのかどうかが、曖昧で分かりにくい事もあるかと思います。

例えば「業務でフォークリフトを運転する場合」や「工場や倉庫での軽作業」、また「工事現場には出ないものの鋼材や重機をトラックに積み込む作業がある場合」や「特定の時期にだけ家畜の世話をする場合」など、ファーム特約が必要かどうかの判断が難しくなります。

そういった場合は上司やオーナーに相談するのではなく、Orbit社に直接お問い合わせください。

Orbitも定期的に約款を改定していますので、会社の上司やオーナーも保険に関して間違った認識を持っている可能性があります。

正確なプラン選びは正しく保険金が出るかどうかの核心ですので、ここは確実にしておきましょう。

さざんくろす君

詳細が分からない場合 or あれこれ調べるのが面倒な場合は「一般プラン、ファーム特約あり」にしておけば間違いありません。1年の加入で掛け金は携行品補償なしで815ドル、携行品補償ありで1018ドルです。

就労ビザ(ワークビザ)で滞在中の保険に関する結論

以上より Work Visa や Seasonal Employer Work Visaなど、各種就労ビザでニュージーランドに滞在する場合もOrbit保険がベストです。

具体的な掛け金は679~1018ドル/年で、医療費の補償額が無制限の最適プランに加入できます。

Orbit保険、一般プランのパンフレット

以下の日本語版パンフレットを参考にしながら、最新版の英語版パンフレットの内容をご確認ください。

一般プランの日本語パンフレット

参考のための旧パンフ、日本語版はこちらから。

一般プラン 日本語版パンフレット

また最新のパンフレット、英語バージョンはこちらから。

Orbit社の保険の申し込み方法

Orbit保険は公式ページから申し込めます。全手順を日本語に翻訳しましたので、以下をご確認ください。

以上を参考にベストな保険に加入して、安全にニュージーランド滞在を楽しんでいきましょう。