この記事はニュージーランド在住の日本人が現地のANZ銀行から日本の三井住友銀行にWiseを利用して海外送金した際のまとめです。
ちなみにニュージーランド以外、たとえばアメリカやオーストラリア、ヨーロッパ、中国などから日本に送金する際も同じ流れです。
Wise(旧トランスファーワイズ)にアカウント登録する
まずはWiseにアカウント登録します。
ニュージーランドのANZ銀行から日本の三井住友銀行に国際送金してみる
Wiseにログイン ⇒ 以下の「送金する」から手続きを開始します。
必要なのは三井住友銀行や楽天銀行など、送金先である日本の銀行口座の情報のみです。
あとは画面で求められる内容を選択していくだけです。
日本の銀行から日本の銀行に送金するのと同じような操作感です。
この後も表示される指示通りに振込先の情報を記入 ⇒ 数分後には送金手続きが完了します。
基本的には「Wise残高から送金する」を選びます
Wise (旧トランスファーワイズ) のサービス / 手続きは以下のように進みます。
- 【1】Wiseに送金依頼
- 【2】「依頼主の滞在国内の銀行口座」から「Wiseの滞在国内の銀行口座」に振り込み
- 【3】Wiseの本部センターで入金を確認
- 【4】「Wiseの日本国内の銀行口座」から「受取人の日本国内の銀行口座」に振り込み
そしてこの流れで最も時間が掛かるのが【2】の「依頼主からWiseへの銀行振り込み」です。
具体的にニュージーランドのANZ銀行ですと平日昼間は2~5時間、土日祝日は翌営業日の手続きになります(この点は国 / 銀行によって多少の違いがありますが、アメリカやヨーロッパの主要銀行からの送金も状況は同じだと思います)。
しかしあらかじめWiseに資産がチャージしてある場合は 【2】と【3】が省略されますので、5~30分程度で送金できます。
そしてこの「Wiseに資産をチャージしておいて好きな時に好きな分を海外送金する」というの、想像の8倍くらい便利です。
正直、「日本国内から日本国内の銀行に送金」よりもラクに海外送金できます。
Wiseへの事前チャージは現地通貨以外でも可能です。たとえばアメリカ在住者がユーロでチャージ ⇒ それを原資にアメリカから日本に日本円を送金できます。
海外からに日本への国際送金にかかる時間、Wiseならば最短で5分です
前述の通り、手順の 【2】と【3】が省略されれば5分で日本に海外送金できます。
たとえば下の画像は事前に現地通貨のNZドルをWiseにチャージ ⇒ 為替が下がるタイミングを待ち、NZ時刻21:33(日本時刻は17:33)にNZ国内から手続き ⇒ その6分後に三井住友銀行への海外送金が完了した際のものです。
ちなみにWiseからは「注意事項 – 送金先の口座に反映されるまで2営業日程かかります」と案内されましたが、実際には着金直後に反映 ⇒ 6分で日本円の残高が増えました。
また反映が完了した後は三井住友銀行のオンラインバンキングの利用が可能 ⇒ その1分後に日本国内の別の銀行に振り込めました。
ただし「月末」や「土日祝日」、 「地方銀行や信金への送金」 、「大きな金額を送金」、「日中の忙しい時刻」の場合などは反映まで30~60分程度かかることが多いです。また地方の信金への大きな額の送金など、組み合わせ / 状況によっては1営業日かかることもあります。
実際の利用感として、30万円以下の送金であれば反映まで30分以下が多い気がします。また今までに50回程度送金しましたが、1営業日で届かなかったことは1度もありませんでした。とにかく早くて便利です。
初回だけは多少時間が掛かります
ただし初回送金時はWiseによる本人確認やWiseアカウントへのチャージ手続きがありますので、着金まで1~3日、最大で10日程度かかります。
そして2回目以降は最短で5分、長くても1営業日で日本に送金できるようになります。
基本的に登録手続きはオンラインのみで完結 & 初回でも1~3日で日本にお金が届きますが、オンラインで住所確認ができない場合などは1週間程度後にセンターから手紙が届く ⇒ 手紙に記載された8-10桁の数字をWiseの個人ページから入力する ⇒ 現住所の最終確認といったステップが必要になるため、日本への着金まで最大で10日程度かかります。
それでも「銀行から送金するのと同じ時間で日本に海外送金できる」状況、やはりWiseは便利です。
海外から日本へのWise(旧トランスファーワイズ)の送金手続きの流れはリアルタイムで確認できます
またWiseは海外送金手続きの状況をリアルタイムで確認できるのも大きなメリットです。
以下、別の日の平日昼間(日本時刻は09:37AM)に送金した際のスクリーンショットです。
送金を申し込んだ後は上記のように手続きの進み具合が表示されます。
ちなみにこの日は最終的に40分で送金が完了しました。日本側が朝一だったのと送金額が大きかった(80万円弱)のが原因だろうと思います。
また「受取人と共有する」ボタンをクリック ⇒ 受取側にリンクをメールやLineすることで、受け取り側もリアルタイムで送金手続きをチェックできます。
その場合、受け取り人側は以下のように状況を確認できます。
慣れると日本国内の銀行振り込みよりも簡単です。
三井住友銀行側の受取手数料はかかりませんでした
過去の全てのWiseからの国際送金に際して、三井住友銀行から受け取り手数料を取られたことはありません。
外貨建てであっても円建てであっても、通常の海外送金の受け取りには1500円+αの手数料がかかります。
これは「Wiseの日本国内の銀行口座」から「受取人の日本国内の銀行口座」に日本円が振り込まれるのが理由です。
つまり「日本国内の一般的な銀行からの振り込みに際して受取手数料が掛からないのと同様、Wiseの日本国内銀行口座からの振り込みには受取手数料が掛からない」わけです。
ただしこれは三井住友銀行の口座ランクや口座種類などによって変化があるかもしれない部分です。最終的な回答は受け取り側銀行のサポートセンターに直接ご相談ください。
海外から日本にWise(旧トランスファーワイズ)で振り込む方法のまとめ
やはり海外から日本への海外送金はWiseが一番安く、早く、安全で便利です。
この点は知り合いの在留邦人さんから話を聞いている方も多いと思いますが、特に新型コロナ以降、私の周りでもWise利用者が一気に増えました。
次に日本の銀行の着金タイミングについて、初回は書類確認に時間が掛かるので着金まで1~3日程かかります。
ただし初回登録時にオンラインで住所確認ができなかった場合はセンターからの手紙による現住所確認があり、日本着金まで1週間から10日程度掛かります。
そして2回目以降はWiseに現地通貨をチャージしておけば最短で5分、大抵は30~60分で送金できます(Wiseに資金をチャージしない場合はひと手間入りますので着金するまで早くて4~5時間、遅い場合は1~2営業日かかります)。
また全ての手続きはリアルタイムでチェックでき、送金が反映された後はすぐに日本の銀行口座を利用できます。
以上、ニュージーランドのANZ銀行から日本の三井住友銀行にWise(旧TransferWise)で海外送金してみたまとめでした。