NZ入国審査でよく聞かれる5つの質問と回答の参考例


ニュージーランドの入国審査は一部自動化されていますが、入国者に対する対面式の質問も任意で実施しています。

しかし質問内容は大体決まっていますので心配ありません。

このページではニュージーランド税関のガイドラインを基に入国審査官に聞かれる代表的な質問内容とその回答例を書いていきます。ぜひ、事前準備の参考にしてみてください。

1.ニュージーランド入国と滞在の目的

ニュージーランド入国と滞在の目的

What’s the purpose of your visit?(滞在の目的はなんですか?)
Business or sightseeing?(仕事ですか?観光ですか?)

入国審査でまず聞かれる基本の質問であり、この回答とビザの目的が違っていると絶対に入国できません

たとえば観光ビザ(訪問者ビザ = Visitor Visa)なのに「仕事をするためです」と答えた場合はまず入国できませんし、学生ビザなのに「語学の勉強と、その合間の短期就労です」のように答えた場合も問題になります。

「学生ビザで許可されている就労」は就学を成立させるための「手段」に過ぎず、「滞在目的」はあくまで就学です。もしも「就学と就労が目的」ということならば、それに見合ったビザを取得する必要があります。

とにかく入国目的 / 滞在目的の確認は最重要項目ですので、事前にしっかりと確認しておきます。

さざんくろす君

ワーキングホリデービザも注意が必要です。ワーホリ滞在の主目的は「ホリデー(観光)」ですので、「仕事や就学が目的」というのはビザの趣旨と違ってしまいます。

NZ入国目的の回答例

「Sightseeing.(観光です)」
「Holiday.(休暇です)」
「To study.(就学です)」

長い文章で答えても良いのですが、ニュアンスが上手く伝わらずに勘違いされてしまうのが怖いです。入国目的は入国審査官が一番気にしている部分ですので、シンプルな受け答えがベストです。

2.ニュージーランドの予定滞在期間

ニュージーランドの予定滞在期間

「How long will you be staying?(どれくらい滞在しますか?)」
「How long will you stay in New Zealand?(ニュージーランドにどれくらい滞在しますか?)」

これも入国審査で聞かれる基本の質問であり、この回答がビザの有効期間を超えていると入国できません

たとえば1年の学生ビザなのに「5年はニュージーランドに居たいです」と答えた場合は重大なトラブルになります。

さざんくろす君

ワーキングホリデーで延長を考えている場合や最終的には永住権を目指している方は注意が必要です。聞かれているのは「未確定な将来の予定」ではなく「確定している滞在期間 = 今、この瞬間の入国目的」である点に注意が必要です。

NZ予定滞在期間の回答例

「For 10days.(10日間です)」
「14days.(14日間です)」
「Ten weeks.(10週間です)」
「One year.(1年間です)」

たとえば「もちろん1年で帰る予定だけど機会があれば就労ビザに変更して滞在が延びるかもしれないし、もしもNZ人と結婚でもしたら長期滞在になるかもしれない。将来のことなんて誰にも分からないし、今ここで正確な期間を言うなんて出来ないよ」といった受け答えは確実にトラブルになります。これもシンプルな受け答えがベストです。

3.ニュージーランド国内の予定滞在住所

ニュージーランド国内の予定滞在住所

「Where will you stay?(どこに滞在しますか?)」
「Have you booked a hotel?(ホテルの予約はありますか?)」

これも入国審査で聞かれる基本の質問であり、この回答が不明確ですとトラブルになります

また入国カードに書いた住所と違う住所を答えた場合も問題になります。

予定滞在住所の回答例

「I’ll stay at ABC hotel.(ABCホテルに泊まります)」
「ABC hotel.(ABCホテルです)」
「Homestay.(ホームステイします)」

これもシンプルな回答で。またサポート書類としてホテルの予約確認書や学校発行のホームステイ書類を提示できると完璧なので、重要書類は事前に印刷しておきます。

4.帰りの航空チケットやニュージーランド出国予定について

帰りの航空チケットやニュージーランドを出国予定について

「Do you have a return ticket?(帰りのチケットはありますか?)」

訪問者ビザ(いわゆるビザ無し渡航)であればまず確実に聞かれ、ワーホリや学生ビザでもまずまず聞かれる質問です。この回答がビザの発給要件から外れている場合は入国できません

さざんくろす君

訪問者ビザならば復路航空チケットの所持が必須、ワーホリや学生ビザは「往復チケット or チケット購入資金で1000ドル程度」を持っていなければなりません。その他、細かなルールもありますので入国審査での注意点もご確認ください。

ニュージーランド出国予定の回答例

「I have a round-trip flight ticket on 1st of December.(12月01日の帰国便チケットを持っています)」
「I have enough money to buy a return ticket.(復路航空チケットを購入する十分な資金を所持しています)」

またこれと合わせてニュージーランド滞在中の生活費の所持を聞かれることがあります。

それに備えて航空チケット、銀行残高証明、学校の入学許可証、学校が発行した領収書、ホームステイ詳細などは事前に印刷しておきます。

入国審査デスクではスマホやカメラの使用が禁止されていますので、画面に表示させて入国審査官に確認して貰うのは基本的にNGです。

5.ニュージーランド滞在中の保険について

「Do you have insurance?(保険に加入していますか?)」

特に半年を超える長期間滞在だと未加入の方はほぼいませんので入っていないと警戒レベルが上がり、「なぜ加入しないのですか?」からの質問タイムが始まりがちです。

ちなみに質問は持病、入院歴、手術歴、服薬・投薬歴、NZに持ち込む薬の詳細、家族の状況や家族の健康状態、NZ以外の渡航歴、現在の所持金、クレジットカード所持状況、持ち込み荷物の詳細など多岐にわたります。

さざんくろす君

保険未加入者はNZ政府とNZ人にとってリスクでしかありません。ですから他にも問題がある際に、併せ技的に入国拒否が検討されてしまいます。

学生ビザであれば「保険の証書」 or 「学校が発行した保険代金を含む領収書」を印刷して提示すればOKです。

ワーホリであれば現地保険に「1年で医療費無制限、4~5万円の格安プラン」がありますので、それに加入しておけば問題ありません。

長期の海外滞在ですので入管で止められるかどうかに関係なく、保険加入は必須です。

滞在中の保険についての回答例

「Yes I have.(はい、加入しています)」

やはりシンプルな回答で。昨今はニュージーランドでも外国人による医療費の踏み倒しが社会問題になっていますので、保険には必ずご加入を。

ニュージーランド入国審査を抜けた後

入国審査を抜けた後は国内線の乗り換え、もしくは市内へ移動することになります。

まず空港の乗り継ぎについてはこちらから。

次にオークランド市内への移動方法はこちらをご確認ください。