ニュージーランドの保険、Orbit(オービット)のメリットとデメリット
まずはOrbitのメリットから。
Orbit(オービット)保険のメリットは「掛け金の安さ」と「手厚い補償内容」です。
例えばワーホリで医療費無制限補償のプランに1年加入した場合の掛け金は5~9万円程度、日本の海外旅行保険の1/7~1/4です。
そして補償内容は日本の海外旅行保険と同じかそれ以上、詳細は以下のページにまとめました(こちらは一般プランです。ワーホリ、訪問者ビザ(NZeTA含む)、就労ビザ、そして学生ビザの一部に対応しています)。
また学生保険は更にお手軽で学費の補償もついてきます。詳細は以下をご確認ください(こちらは学生プランです。学生ビザ、ワーホリ、訪問者ビザ(NZeTA含む)、そして就労ビザの一部に対応しています)。
Orbit保険、その他のメリット
そしてOrbit社はニュージーランド国内での知名度が高く、大きな病院のほとんどでキャッシュレスに対応しています。
ですから万が一入院する際にも大抵のケースで病院側がOrbit社に直接連絡 ⇒ 病院側が手続きをしてくれます。
それからOrbit保険はスマホから保険金を請求できるのも大きな魅力です。
具体的には公式サイトのオンライン申請ページに受け取り用の銀行口座や金額などの必要事項を記入 ⇒ 病院や薬局が発行した領収書をスマホで撮影、アップロードするだけです。
特に問題がなければ、保険金は1~2週間で振り込まれます。
入院する際にはキャッシュレス、近所のクリニックで風邪の診察を受ける際には支払い ⇒ 保険金を請求するのが一般的な流れです。つまり立て替え払いは近所のクリニックでの診断のみ & 少額で済むイメージです。
Orbit保険のデメリット
そして次にデメリットについて、これは公式サイトが英語で書かれている点くらいです・・・が、前述のページで補償内容や掛け金を確認できますし、以下のページで申し込み方法の日本語訳をご紹介しています。
つまり本ページに辿り着いた方は、Orbit保険にデメリットがありません。
ちなみに加入手続きも以下の日本語訳ページを参考にできます。クレジットカードがあれば公式サイトから10分で加入できます。
Orbit保険のメリットとデメリットまとめ
メリット
- 掛け金が安く、日本の海外旅行保険の1/7~1/4程度
- クレカ保険と組み合わせるのに有利な「携行品補償なし」のLiteプランを選べる
- 補償は手厚く、医療費も無制限補償を選べる
- ニュージーランド国内で知名度が高く、キャッシュレス対応
- 現地で保険金請求できる
- 保険金請求はスマホで完結、とても簡単
デメリット
特にありません
結論 : Orbit保険で考えておけば間違いありません。

普通にOrbitが「ニュージーランド滞在における最強の保険」、やはり「デメリットが無い」のが強いです。
ユニケア保険のメリットとデメリット
ユニケア保険はデメリットが厳しすぎるので、まずそこからご説明します。
ユニケア保険、学生プランは問題ないのですが一般プランは途中で一時帰国すると基本的には契約を解除されるのが最大のデメリットです。
たとえば12か月で申し込み ⇒ 1か月経った所で1週間だけ日本に一時帰国した場合、残りの11か月分の契約が自動的に解除されてしまいます。
そして解除された期間の掛け金は返金されません。
学生プランはNZ教育省の指導が入っていますので、ユニケアでも「一時帰国の理不尽トラップ」は発動しません。つまり学生プランに限ってはユニケアであっても問題ありません。NZ教育省、グッジョブです。
以上より詳細を知っている方やニュージーランド滞在歴が長い方は、まずユニケアを選びません。
また Orbit(オービット)保険 にはある携行品補償なしのプランが無い = クレカ付帯の無料保険を有効利用できないのも地味に痛いところです。
ユニケア保険のメリット
掛け金は日本の海外旅行保険よりはずっと安いです・・・が、Orbit保険よりは高いです。
【個々の補償内容】は日本の海外旅行保険と同じかそれ以上・・・ですが、一時帰国すると強制的に契約が解除されてしまいます。これを込みで【補償全体で考えると】日本の海外旅行保険やサザンクロス保険やOrbitに劣ります。
またニュージーランド国内での知名度が高く、大きな病院のほとんどでキャッシュレスに対応しています。これはOrbitと全く同じ状況です。
保険金の請求は紙ベースでの申請、それでも日本の海外旅行保険よりは手間が掛からず手続きも早いです。ただしスマホで手続きが完結するOrbitよりは手間も時間も掛かります。
ユニケア保険のメリットとデメリットまとめ
メリット
- 掛け金は日本の海外旅行保険の1/6~1/4程度
- 補償は手厚く、医療費も無制限補償を選べる
- ニュージーランド国内で知名度が高く、キャッシュレス対応
- 現地で保険金請求手続きができる
デメリット
- 途中帰国すると契約が解除され、未使用分の掛け金の返金もない
- 携行品補償なしのプランがないので、クレカの無料保険を活かせない
- 全ての期間に関し、「OrbitのLiteプラン + クレカの無料保険利用」よりも掛け金が高い
- 保険金請求は紙ベースなので、書類のコピーや郵送はコンビニの無いNZでは地味にきつい
注意点 : 日本への一時帰国やオーストラリア旅行などでNZ出国が2回あったら、日本の海外旅行保険より高くつきます。
結論 : 立ち位置的には「日本の海外旅行保険よりはマシだけど、完全にOrbit保険の下位互換」という状況です。

とりあえず「一時帰国で契約解除 & 掛け金の返金は一切無し」の理不尽トラップが真顔になるレベルで厳しく、それだけで選択肢から外れるかな、と。加入するには勇気とか勢いとか諦めとか勘違いなんかが必要な気がします。
サザンクロス保険のメリットとデメリット
次にSCTI社(サザンクロス社)の保険ですが、こちらは最初の3週間に関する一般プランの医療費の上限が1万ドルに設定されている点がデメリットです(Policy wording – Policy document – 27ページ [Standdown limit])。
例えば治療費の総額が3000万円だった場合、2900万円は自腹 = 借金が残ります。
つまりクレジットカード付帯の無料保険にも負ける医療費補償、さすがにこれは保険としてどうなのかな、という状況です。
「海外滞在中に医療費が無制限補償ではない」というのは、とても恐ろしいことです。この点はこちらをご参照ください。
ちなみにそんなサザンクロス保険も学生プランだけは医療費が無制限補償になっています。これは法律で規制されているためです。NZ教育省、有能です。
・・・ということで、3週間とはいえクレカ無料付帯以下の保険について語るべきことは何もありませんので、結論にいきます。
サザンクロス保険のメリットとデメリットまとめ
メリット
- 掛け金は日本の海外旅行保険の1/6~1/4程度
- ニュージーランド国内で知名度が高く、キャッシュレス対応
- 現地で保険金請求手続きができる
デメリット
- 契約開始から3週間は医療費の最大補償額が1万ドルしかない
- 携行品補償なしのプランがないので、クレカの無料保険を活かせない
- 全ての期間に関し、「OrbitのLiteプラン + クレカの無料保険利用」よりも掛け金が高い
- 保険金請求は紙ベースなので、書類のコピーや郵送はコンビニの無いNZでは地味にきつい
注意点 : 一般プランは最初の3週間、クレカの無料保険以下の補償です。でも掛け金は取られます。
結論 : この保険プランで安心できる人物像や状況など、個人的には見いだせませんでした。

この「1万ドルの補償上限」を知りながら加入した人、する人って居るんでしょうか?
ニュージーランドの現地保険を注意点で比較する
最後にOrbit社、ユニケア社、SCTI社(サザンクロス社)の注意点を比較用にまとめました。
おそらくはデメリットが大きすぎるために、ユニケアとサザンクロス保険は選択肢に入らないだろうと思います。
Orbit、ユニケア、サザンクロスの注意点
Orbit保険
特に問題ありません。
ユニケア保険
一般プラン / 途中で一時帰国すると強制的に契約解除 ⇒ 掛け金の返金もありません。
学生プラン / 特に問題ありません。
サザンクロス保険
一般プラン / 最初の3週は医療費補償額の上限が1万ドルで不安。
学生プラン / 特に問題ありません。
結論:ニュージーランド滞在中の保険はOrbitで一択です
以上より現地の保険はOrbit社で間違いありません・・・というより、Orbit保険しか選べません。
Orbit保険は掛け金が安く、 ニュージーランド国内で知名度も高く、公式の日本語パンフレットで補償内容のチェックができ、保険金請求もスマホだけで手続きできます。
また一時帰国しても勝手に契約解除にならず、 医療費は無制限補償です。
そして掛け金が激安なLiteプランが秀逸、クレジットカード付帯の無料の海外旅行保険を組み合わせることで「医療はOrbit保険、携行品はクレカ付帯保険」という最強コンボを作れる ⇒ バランス的にもコスパ的にもこれがNZ滞在中の保険のベストです。
結論としてOrbitは学生ビザ、ワーホリビザ、観光ビザ、就労ビザ、全てのパターンでおすすめできる最強の保険です。

Orbitが強いというのもありますが、他が弱すぎる気もします。いずれにせよ現在はOrbit無双中です。
Orbit保険のプランの選び方
ニュージーランドの現地保険はビザの種類や滞在期間、今後の予定や状況によって加入すべきプランが変わります。
たとえば携行品に保険をかけるかどうか、現地でファーム系仕事をするかどうか、ワーホリで到着後の何か月か英語学校に通うかどうかなどで、おすすめのプランが変わります。
この点は以下の記事にまとめましたので、ご確認ください。
また上記の結論に至るまでのあれこれは以下のページをご確認ください。
Orbit保険の補償内容、掛け金
Orbit保険の補償内容、掛け金、詳細は以下のページにまとめました。
以下が一般プランです。
こちらはワーホリ、訪問者ビザ(NZeTA含む)、就労ビザ、そして学生ビザの一部に対応しています。
次に学生プランです。
学生ビザ、ワーホリ、訪問者ビザ(NZeTA含む)、そして就労ビザの一部に対応しています。