2024年10月15日以降、ニュージーランドでは「紙の入国カード」が廃止され、NZ到着の飛行機内での入国カードの配布もありません。
この点はニュージーランド航空の公式サイトでもアナウンスされています。
結論として、ニュージーランドの入国カード手続きは出発の24時間前から提出できる「事前オンライン申請」が義務付けられています。
繰り返しになりますが従来の「入国審査官に紙の入国カードを提出」は廃止されていますのでご注意ください。
ニュージーランド入国申請、New Zealand Traveller Declaration (オンライン入国カード、NZTD)の注意点
2024年10月15日でニュージーランドの入国カードは廃止され、現在はオンラインでのニュージーランド入国申告(NZTD)の提出というルールになっています。
NZTDのオンライン申告方法は以下のページから「専用WEBページ経由(Start your declaration)」と「アプリ経由(Get the NZTD app)」のいずれかを選べます。
おすすめはアプリではなく「専用WEBページ経由」です。さっと登録して、それで終わりです。
ざっくりとした流れはyoutubeでも確認できますので、オンラインで申告の参考にしてみてください。
ニュージーランド入国申告(NZTD)の提出期間
ニュージーランド入国申告(NZTD)の提出は「出発の24時間前から入管手続き前まで」です。
基本的には出発前に提出するものですが提出し忘れてしまった場合はニュージーランドの空港到着後、入管審査ゲート到着までに手続きできます。
ニュージーランド入国申告(NZTD)の提出にかかる時間
10分程度です。
ニュージーランド入国申告(オンライン入国カード、NZTD)の日本語訳
公式サイトで日本語化していますので、それを利用します。
【1】申請ページを開き、下段の「Select Language」をクリックします。
【2】言語の選択、下方にスクロールをします。
【3】日本語を選択して「Confirm」をクリックします。
【4】これで日本語化されました。「渡航申告の新規作成」から手続きを開始します。
【5】日本語で申請を開始します。
留意点として、すべて英語で記入します。
また電話番号の国コードは「JAPAN」と書くと「+81」の選択肢が表示されますので、それを選びます。
職業は事務職ならば「OFFICE CLERK」や「EMPLOYEE」、ガテン系ならば「CONSTRUCTION WORKER」、自営業ならば「PROPRIETOR」、主婦ならば「HOUSEWIFE」、無職ならば「NONE」、美容師や看護師などの特定の職種ならば「HAIRDRESSER」や「NURSE」などと記入します。
ニュージーランド入国申告(オンライン入国カード、NZTD)の登録内容の変更方法
NZTD登録時に7文字の登録番号が発行され、移民局からメールで送られています。事前準備として、まずはその番号を確認します。
申告内容は入国審査ゲートに到着するまでならば、いつでも更新 / 変更できます。
たとえば成田空港でお土産を買って食料品の持ち込み内容が変わった場合などは、NZ到着後に申告内容を変更する必要があります。
【1】申請ページから日本語化を完了 ⇒ 「申告内容を編集する」をクリックします。
【2】7文字の登録番号とメールアドレスを記入してログイン
これでオンライン入国カードの登録内容を変更できます。
ニュージーランド入国申告(オンライン入国カード、NZTD)以外の必要書類
現在のニュージーランドの入国手続きは、荷物検査以外はほぼ機械化 / 自動化されています。
まずはパスポートを自身でスキャンしてゲートを通過 ⇒ ターンテーブルで荷物の引き取り ⇒ 税関に進んだところで初めて審査官による荷物検査、という流れです。
ただし入管職員によるランダムな聞き取り調査があり、それに当たった場合はホテルの予約確認書や帰国用航空チケットなどの提示を求められます。
つまりほとんどの方は何も聞かれないのですが、それでも「移民法で求められている準備はしておかないとダメ」なわけです。
また特に病院で処方された薬を持ち込む場合、荷物検査の際に英文の処方箋の提示を求められることが多いです。
それを踏まえ、薬の持ち込みについては以下のページをご確認ください。
併せて食品の持ち込みもチェックしておきます。
ニュージーランド入国に際し、保険に関する聞き取りが増えています
現在、保険の加入義務がないワーキングホリデーやビザ無し入国についても保険の加入状況について聞かれるケースが増えています。
具体的には入管ゲートで入国審査官から「海外旅行保険、もしくはNZの保険に加入していますか?」や「有効な保険証書を持っていますか?」などと聞かれます。
それで保険に入っていない場合は「病気になったらどうするつもりですか?」と質問される ⇒ きちんと答えられなれないと別室での聞き取り調査といった具合です。
審査で止められる、止められないに関係なく、保険は必須です
別室では改めて無保険について聞かれる ⇒ 「病気になったら日本にいる家族にお金を送って貰う約束だ」と答える ⇒ 「ならば日本の家族の銀行残高に十分なお金が入っているのを確認したい」と言われるなど、揉める時は果てしなく揉め続けます。
そしてそこで「家族とそんな話をしていない」となれば「入国審査で嘘をついた」となり、入国拒否の可能性がでてきてしまいます。
「無保険」は入国拒否の理由になりませんが、「審査官に対する嘘」は入国拒否の理由になります。
いずれにせよ海外滞在中、最後に頼れるのは保険だけです。
特に長期間&就労もするワーホリであれば保険に入るのが一般的、NZの現地保険ならば1年でも5~6万円の格安保険がありますのでこれに加入 & 携行品はクレカ付帯の無料保険を利用という最強の組み合わせを作っておくと良いでしょう。
新型コロナ以降、日本の海外保険を利用する人はあまり居ません。NZの現地格安保険で十分です。
NZの入国審査場ではスマホ、カメラの使用は制限されています
ニュージーランドでも保安上の理由から、入国審査デスク周辺や税関ではカメラやスマホの使用が制限されています。
ですからホテルの予約確認書や英文の処方箋などをスマホの画面に表示 ⇒ 入国審査官に内容を確認して貰うことは基本的にNGです。
・・・ということで必要書類は原則として事前に印刷しておきます。
それと併せて入国審査での注意点にも目を通しておきます。
ニュージーランド入国後の手続き
入国審査を抜けた後はニュージーランド国内線の乗り換え、もしくは市内へ移動することになります。
普通に空港バスで移動するのが高コスパ&おすすめです。
スマホをお持ちでない方のための特別措置(紙のニュージーランド入国カード)
2024年10月15日以降、ニュージーランドの入国カード手続きは出発の24時間前から提出できる「事前オンライン申請」が義務付けられています。
それでもパソコンやスマホをお持ちでない方向けの特別措置として、オークランドなどの主要空港では「税関職員にリクエストすることで、紙の入国カードでの申告」も受け付けています。
ただしこの場合、通常の入国審査や税関審査ではなくなる点にご注意ください。時間も手間も掛かりますし、「なぜオンライン申請ができなかったのか?」の詳細確認も行われます。
またその際に渡されるのは英語版の紙の入国カードですが、参考のため以下に日本語版の入国カードを紹介しておきます。
よくあるご質問
Q.日本語版の入国カードはあるの?
A.ありません。2024年10月15日以降、ニュージーランドの入国カード手続きは出発の24時間前から提出できるオンライン申請が義務付けられています。
Q.入国カードはどこで貰えるの?
A.入国カード自体がありません。事前にオンライン申請するルールに変わっています。
Q.スマホもパソコンも持っていない場合は?
A.NZ到着後に税関職員にリクエストをすることで、特別措置として紙の入国カードで入国できます。ただし通常の入国審査や税関審査ではないので時間が掛かりますし、「なぜオンライン申請ができなかったのか?」などの詳細確認も行われます。